卒業プルーフ

映画『卒業プルーフ』について

『卒業プルーフ』は、1987年に公開された日本の青春映画です。大学の卒業記念ダンスパーティーを目前に控えた学生たちの、それぞれの心情や人間関係を繊細に描き出しています。本作は、俳優の鶴見辰吾が初めてプロデューサーを務めた作品としても知られ、当時23歳という若さで商業映画のプロデュースに挑戦したことが話題となりました。

あらすじ

物語は、卒業を目前にした大学生たちが、それぞれの岐路に立たされる姿を描いています。卒業を目前に控え、希望に胸を膨らませる者、進路に悩む者、そして、カンニング騒動に巻き込まれる者など、様々な境遇の学生たちが織りなす群像劇が展開されます。卒業パーティーという華やかな舞台を前に、彼らの心の葛藤や成長が描かれています。

キャスト

無事卒業組

里見千秋（児島未知瑠）：2人の男友達からデートに誘われ、心が揺れる女性。片思いの相手がいる。
楠木有人（宮田恭男）：千秋にアプローチする男友達の一人。
佐藤竜介（麻生肇）：千秋にアプローチする男友達の一人。
神野高史（永田豪史）：卒業を控えた学生の一人。

カンニング組

熊本葉子（比企理恵）：丸暗記の勉強に疑問を持つ文学少女。カンニング騒動に巻き込まれる。
ジョニー（水口馨）：カンニングに失敗したロッカー。
片桐雄大（植松倫樹）：学生ベンチャーを経営する多忙な学生。勉強不足からカンニングに手を染めてしまう。
本城勝利（青島健介）：試験官の誤解を主張する真面目な学生。カンニングの疑いをかけられる。
志方善幸（伊藤康臣）：人にそそのかされてカンニングをしてしまう気弱な学生。
山岸美保（麻木久仁子）：何気なく答案を見てしまい、カンニングに加担してしまう。保険会社への就職が内定している。

その他

榊原学生部部長（寺田農）：カンニング組の面談を担当する。
大学職員（鈴木ヒロミツ）
鬼頭教官（関根勤）：志方をカンニングしたと誤解する教官。
竹下学生部副部長（茅島成美）
パーティー司会者（湯本ひろゆき）
千秋の母（小林哲子）
里美幸一（三上祐一）
千秋の職場の先輩（野見山夏子）

主題歌

比企理恵「ENDLESS」
水口馨「IN THE WIND」
児島未知留「DEAR MY SEASON」（EDソング）

スタッフ

監督：牛山真一
共同監督：小中和哉
プロデューサー：鶴見辰吾
脚本：秋場由美、山本英史、牛山真一、鶴見辰吾、小中和哉
企画：丹羽多聞
音楽：松本孝弘
MA：ニューメグロスタジオ
現像：IMAGICA
製作協力：丸金建設
製作：フラミンゴ・ビュー・カンパニー
配給：東映クラシックフィルム

映画の見どころ

『卒業プルーフ』は、卒業を控えた学生たちのリアルな心情を映し出し、観る人々に共感と感動を与えます。青春の甘酸っぱさや、将来への不安、友情や恋愛など、普遍的なテーマが描かれており、時代を超えて多くの人々の心に響く作品です。また、当時最年少プロデューサーであった鶴見辰吾の才能にも注目です。卒業をテーマにした映画として、学生時代を過ごした人々にとって、懐かしさと共に、新たな発見があるかもしれません。

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