協同連邦党

協同連邦党（CCF）について

協同連邦党（きょうどうれんぽうとう、英: Co-operative Commonwealth Federation: CCF）は、1932年にカナダで創立された社会主義政党です。この政党は1961年に結成された新民主党（NDP）の起源となる重要な政党であり、カナダの政治史において大きな影響を持っていました。

結成と初期の活動

CCFは、1932年にカルガリーで社会主義者、農民、協同組合、労働組合などを中心に結成されました。この政党に参加した議員の多くは、当時の進歩党や労働党に所属していました。初期の活動として、1933年の党大会では「リジャイナ宣言」が採択され、これにより基幹産業の国有化や、社会福祉制度の設立、具体的には普遍的健康保険制度、普遍的年金制度、児童手当、失業保険、労災保険などが掲げられました。

そして、1935年の下院選挙では7名、1940年の選挙では8名の議員が当選し、政党としての地位を確立していきました。

革新政権の樹立

1944年には、サスカチュワン州の州議会選挙でトミー・ダグラスの率いるサスカチュワンCCFが勝利し、北米初の革新政権を樹立しました。トミー・ダグラスは州首相に就任すると、サスカチュワン州に普遍的健康保険制度を導入しました。この制度はすぐに他の州にも広まり、最終的にはレスター・ピアソン首相によって全国に導入されることとなりました。

1945年の選挙では28議席を獲得し、その後も人気を集めましたが、冷戦時代の1950年代には共産主義と独裁主義によって告発される事が増え、支持が減少する結果となりました。

政党の変遷

CCFは社会主義インターナショナルに加盟し、1956年には従来のリジャイナ宣言を破棄し、より穏健なウィニペグ宣言を採択しました。しかし、1958年の選挙では再び議席数が減少し、8議席に留まることになりました。これを受けて、CCFとカナダ労働連盟は国民から広く支持される社会民主主義政党の結成を目指し、CCFを解党し、新民主党（NDP）を設立しました。

歴代党首

• - 初代党首: ジェームズ・ウッドワース（1932年～1942年）
• - 第2代党首: メイジャー・コールドウェル（1942年～1960年）
• - 第3代党首: ヘイゼン・アーグ（1960年～1961年）

結論

協同連邦党は、カナダにおける社会主義の理念と実践を体現した歴史的な政党であり、その影響は後の新民主党にも引き継がれています。CCFの哲学や政策は、カナダの政治文化において重要な役割を果たし続けています。

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