協定世界時との差

協定世界時との差（UTCオフセット）とは

協定世界時（UTC）との差（UTCオフセット）は、世界時の基準となるUTCと各タイムゾーンとの時間差を示すものです。このオフセットは、通常、時間や時間と分の組み合わせで表現され、タイムゾーンが同じ地域でも、標準時と夏時間（DST）で異なるUTCとの時間差が用いられることがあります。

UTCからの時刻変換

UTCから特定のタイムゾーンの時刻を求めるには、UTC時刻にそのタイムゾーンのオフセットを加算します。オフセットは正負の符号を持ち、それぞれUTCより時間が進んでいるか、遅れているかを示します。

例:

タイムゾーン「UTC-05:00」の場合：
UTC時刻から5時間を引きます。例えば、UTCが午後4時（16:00）なら、UTC-05:00は午前11時（11:00）です。
タイムゾーン「UTC+05:00」の場合：
UTC時刻に5時間を加えます。同じくUTCが午後4時（16:00）なら、UTC+05:00は午後9時（21:00）です。

UTCへの時刻変換

逆に、UTCオフセット付きの時刻からUTCを求めるには、そのオフセットを減算します。

例:

タイムゾーン「UTC-05:00」の午後2時（14:00）の場合：
午後2時から-5時間を減算すると、午後7時（19:00）のUTC時刻になります。
タイムゾーン「UTC+05:00」の午後2時（14:00）の場合：
午後2時から5時間を減算すると、午前9時（09:00）のUTC時刻になります。

異なるタイムゾーン間での時刻変換

あるタイムゾーンから別のタイムゾーンへの変換は、まずUTCを介して行います。

1. 最初のタイムゾーン（UTC+オフセットfrom）の時刻をUTCに変換します。
時刻xからオフセットfromを引きます。
2. UTCの時刻を目的のタイムゾーン（UTC+オフセットto）に変換します。
UTC時刻にオフセットtoを加えます。

これにより、変換後の時刻は`x + オフセットto - オフセットfrom`で求められます。この`オフセットto - オフセットfrom`は、2つのタイムゾーン間の時間差を示します。

例:

タイムゾーン「UTC-05:00」（オフセットfrom=-05:00）の午前9時を、タイムゾーン「UTC+05:00」（オフセットto=05:00）の時刻に変換する場合：

時間差は、`05:00 - (-05:00) = 10:00`で、10時間です。

したがって、「UTC+05:00」の時刻は、午前9時 + 10時間 = 午後7時となります。

タイムゾーンの時間差

タイムゾーン間の時間差は、オフセットの差で計算できます。オフセットが大きいタイムゾーンは、オフセットが小さいタイムゾーンよりも「時間的に進んで」います。例えば、「UTC+05:00」は「UTC-05:00」より10時間進んでおり、「UTC+05:00」の午後7時は、「UTC-05:00」の午前9時に相当します。

補足

タイムゾーンの時刻計算では、符号（+と-）を正しく扱うことが重要です。
標準時と夏時間（DST）が適用される場合、オフセットは変化します。
タイムゾーンとUTCオフセットは、世界中の時刻を正確に把握するために不可欠です。

関連情報

協定世界時との差に基づく標準時の一覧 (英語版)
標準時
等時帯（タイムゾーン）
協定世界時
太陽時
* 経度

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