南へ走れ、海の道を!

南へ走れ、海の道を!

佐木隆三が1986年に発表した小説、そしてそれを原作とした同名映画『南へ走れ、海の道を!』について解説します。

映画について

映画は1986年8月30日に公開され、松竹富士が配給しました。「一瞬、野獣」というキャッチコピーが印象的です。

キャスト

豪華なキャストが集結しました。

富島亮：岩城滉一
石山礼子：安田成美
石垣銀次：峰岸徹
マックス：スティーブ・ビラ
獣医・西村義昭：畑正憲
富島哲：柳葉敏郎
輝：米山善吉
安：小沢仁志
敏：麻生肇
平島豊：原吉実
金城秀一：苅谷俊介
玉城ハルエ：鰐淵晴子
久米刑事：長門裕之
桐生一行：室田日出男
権藤竜二：萩原健一

スタッフ

監督：和泉聖治
製作：奥山和由
プロデューサー：鍋島寿夫、進藤淳一
原作：佐木隆三
脚本：和泉聖治
撮影：佐々木原保志
音楽：笹路正徳

主題歌

尾崎紀世彦と三浦秀美が歌う『愛だけあれば』が主題歌に、同じく二人が歌う『星をながめながら』が挿入歌として使用されました。

製作の背景

奥山和由プロデューサーは、『海燕ジョーの奇跡』の勢いをそのままに本作を製作したと語っています。沖縄を舞台とした復讐劇という点も共通しており、姉妹編とも言える作品です。

脚本とキャスティング

奥山プロデューサーによれば、脚本は和泉聖治監督とのオリジナルストーリーとのことです。岩城滉一が髭を生やしているのは、アラン・ドロンをイメージしたもので、峰岸徹のキャスティングは、沖縄に逃亡中に中華料理店で交渉したというエピソードがあります。萩原健一には、主人公を後押しする暴力団組長役として特別出演を依頼、眉毛を剃って現場入りするなど、強烈な印象を残しました。

撮影について

奥山プロデューサーは、岩城滉一、柳葉敏郎、室田日出男、峰岸徹、そしてヒロインの安田成美といったキャストとの現場は非常に楽しいものだったと振り返っています。

DVD

公開から25年後の2011年12月21日、「あの頃映画 松竹DVDコレクション」の一環としてDVDが発売されました。

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