南仲之町

徳島市南仲之町：歴史と現在

南仲之町は、徳島県徳島市東富田地区に位置する町名で、1丁目から4丁目まであります。かつては仲之町の裏通りとして、「仲之町」と呼ばれることもありました。

地理

徳島市の中央部、都心地域南部の東富田地区北部に位置し、東西に伸びる通り沿いに広がっています。西から1丁目から4丁目が並び、北側の仲之町や富田浜と丁目の位置が対応しています。

ただし、町の構造は単純ではありません。1・2丁目間には旧西横町が、2・3丁目間には富田橋通りがそれぞれ直交しており、町は3つのエリアに分断されています。特に2・3丁目間では通りが途切れているのが特徴です。

北側は仲之町と並走しており、裏通りが町境となっています。南側には南北に伸びる町が隣接しています。西端は両国橋通り手前の丁字路、東端はJR牟岐線となっており、線路を越えると国道55号線に接続します。

北側の仲之町が商店街であるのに対し、南仲之町は主に住宅街となっています。

歴史

江戸時代、この地は下級武士の武家町でした。「中ノ丁」（現在の仲之町）の裏通りとして「裏中ノ丁」と呼ばれていました。当時の範囲は現在よりも広く、西は秋田町（現在の両国橋通り）から東は東横丁（現在のかちどき橋通り）まで広がっていました。

現在2丁目南側には、軍事拠点の枡形丁がありました。また、裏中ノ丁北側渡場筋入（現在は富田橋1丁目）には、藩の儒官を代々務めた那波家の屋敷がありました。

南仲之町は、もともと富田の一部でしたが、1941年に独立した町となりました。1945年の徳島大空襲では甚大な被害を受けました。

交通

町内には鉄道駅、国道、県道、バス停はありません。ただし、仲之町にあるバス停までは徒歩数分です。

南仲之町は、歴史的な背景を持ちながらも、都市部における静かな住宅地として、その役割を担っています。

参考文献

『角川日本地名大辞典 36 徳島県』（1986年 ISBN 4040013603）

外部リンク

徳島市ホームページ

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