南信州新聞

南信州新聞について

南信州新聞は、長野県飯田市に本社を持ち、南信州地域の情報を提供するローカル新聞です。この新聞は、主に飯田市や下伊那郡を中心とし、上伊那地域の一部も取り扱っています。中でもこの新聞は、地元の歴史や文化、日常の出来事を綴ることで、地域住民との強い絆を築いてきました。

発刊の特徴

基本的に朝刊として発行されていますが、飯田市の中心市街地の一部では、発刊日の前日夕方に夕刊としても配布されることがあります。また、毎週日曜日は休業日で、翌月曜日は休刊となっているため、地域の情報が途切れることなく提供されるよう配慮されています。

印刷・出版部門も持ち、地元作家の作品や書籍の発行も行っています。このように、南信州新聞は地域文化の発展にも寄与しています。

新聞の正式な名称は「南信州新聞」。ただし、題字には伝統的に『新聞』の文字は使われず、シンプルに「南信州」の3文字が用いられています。サイズはブランケット判で、発行部数はおよそ24,000部となっています。

歴史的な背景

南信州新聞の起源は、1945年11月に創刊された『新信州日報』に遡ります。この新聞は戦後の困難な時代の中で地域に情報を提供する役割を担っていました。しかし、1947年に廃刊となり、旧『飯田の新聞』と合併して旧『南信州新聞』の形となります。その後、1948年には『信州日報』に改名。

1954年には旧・飯田の新聞と『南信時事新聞』を統合し、現在の「南信州新聞」として新たに創刊されました。この際、既存の号数は新信州日報から引き継がれています。その後、1956年には旧・信州日報の社員が南信州新聞から独立し、新たに『信州日報』を立ち上げました。地域に密着した二つの新聞が共存していましたが、2013年には信州日報が休刊となり、南信州新聞が唯一の地域紙となりました。

本社の位置

現在の本社は1993年から飯田市育良町に設置されており、飯田インターチェンジにも近いためアクセスも良好です。1998年には日本新聞協会に加盟し、2004年には日本地域紙協議会を設立しました。これにより、南信州新聞は地域メディアとしての地位を確立しています。

紙面の特徴

南信州新聞の紙面は、一般的に8〜12ページから構成されており、特に10ページの場合は1面、3面、8面、10面がカラーで印刷されます。1面のコラムは「日言」というタイトルで、さまざまな記事コーナーが編成されています。特に目を引くのは『各駅停車』『我ら同級生』『いいだしもいな千景万色』など、地域の特色を反映した内容です。

発行エリア

南信州新聞の発刊エリアは、飯田市と下伊那郡の松川町、高森町、阿南町、阿智村、平谷村をはじめ、14の市町村に広がります。さらに配送ルートの都合により、上伊那郡の飯島町および中川村の一部も含まれています。

この新聞は、地域の情報や文化を伝える大切な存在であり、今後も南信州地域の活性化に寄与し続けることでしょう。

もう一度検索