南前川町

南前川町（みなみまえがわちょう）

南前川町は、徳島県徳島市に位置する町名です。一丁目から五丁目までが存在し、渭北地区に属しています。2009年12月の調査によると、人口は640人、世帯数は287世帯となっています。

地理

徳島市の北東部に位置し、市街地周縁の住宅地として発展してきました。この地域は昭和初期に埋め立てられた土地であり、助任川と新町川という二つの河川に面しています。町の形状は東から西へ細長く、助任川に沿って伸びています。南田宮2丁目との境界は、助任川と新町川の合流地点となっています。

河川

南前川町を特徴づけるのは、以下の二つの河川です。

助任川：町の南側を流れ、水辺の景観を形成しています。
新町川：町の西側を流れ、助任川との合流地点が町の境界となっています。

これらの河川は、町の景観に潤いを与えているだけでなく、かつては水運にも利用されていました。

歴史

南前川町は、元々は前川町内の一部でした。1942年（昭和17年）に現在の町名となりました。昭和初期には、徳島地方貯金局が開局し、地域の金融拠点としての役割を果たしました。また、大正時代には、日本キリスト教婦人矯風会徳島支部が前川乳児保育所を創設し、地域の子育て支援に貢献しました。昭和3年には、前川郵便局が敷島紡績工場女工の為替送金用に開局されました。

地名の由来

南前川町の地名は、その地形に由来すると言われています。「前が川に面する」という地形的な特徴が、そのまま町名になったと考えられています。

交通

南前川町には、以下の交通機関が利用できます。

道路：徳島県道30号徳島鴨島線が町内を通過しています。
バス：徳島バスと徳島市営バスが運行しており、「前川経由」のバスが利用できます。

これらの交通機関を利用することで、徳島市内の各方面へのアクセスが容易です。

施設

南前川町には、以下の施設があります。

鳴門教育大学附属小学校：地域の教育を担う小学校です。
鳴門教育大学附属幼稚園：地域の幼児教育を担う幼稚園です。
徳島中央公園：助任川河岸緑地として整備されており、住民の憩いの場となっています。
徳島貯金事務センター：地域の金融業務を支える施設です。
パークウエストン

かつて存在した施設

ウェルシティー徳島・徳島厚生年金会館

参考文献

『角川日本地名大辞典 36 徳島県』（1986年 ISBN 4040013603）

外部リンク

徳島市ホームページ

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