南平台 (高槻市)

南平台：高槻市の高級住宅街

大阪府高槻市に位置する南平台は、1966年から1983年にかけて開発された高級住宅街です。北摂エリアにおける最初の邸宅街として、その歴史は長く、現在も高い人気を誇っています。

開発の歴史と特徴

南平台は、高槻市中央部の丘陵地帯南西端の台地に造成されました。開発事業者は丸紅不動産で、これは商社による宅地開発としては日本初の事例として知られています。

南東に傾斜した地形から陽当たりが良く、ゴルフ場にも適した土地であったことから、当初はゴルフ場と住宅地に分けて開発されました。約36ヘクタールの広大な敷地に広がっていた「南平台ゴルフパーク」は、後に住宅地として転用され、現在の南平台五丁目となっています。代替施設として、隣接する島本町大沢に「ベニーカントリー倶楽部」が建設されました。

住宅地は約23ヘクタールに及び、一丁目から四丁目までが主に住宅街として整備されています。街区のほとんどは第一種高度地区・第一種低層住居専用地域に指定され、さらに二丁目から五丁目にかけては建築協定が適用されているため、戸建て住宅が建ち並ぶ閑静な住宅環境が保たれています。

1967年の住居表示実施に伴い、「岡本」、「奈佐原」、「郡家」、「服部」といった旧字名から「南平台」に改称されました。この地名は、東京都渋谷区の南平台（現在の南平台町）をイメージし、当地の東と南に開けた台地状の地形を考慮して命名されたと言われています。

地理と周辺環境

南平台は、高槻市北部から中央部に広がる丘陵地帯の南西端、奈佐原丘陵の東南端に位置しています。北と西は奈佐原、東は芥川を挟んで塚脇と西之川原、南は名神高速道路を挟んで郡家本町と氷室町と隣接しています。

周辺には教育施設が集中しており、南平台内にも小学校、保育園、幼稚園などが複数あります。また、住区基幹公園が複数整備されており、自然豊かな摂津峡公園も徒歩圏内に位置しています。これらの施設の存在は、南平台の住環境の豊かさをさらに高めています。

施設とアクセス

南平台には、高槻市立埋蔵文化財調査センター（日本初の埋蔵文化財調査センター）をはじめ、芥川緑地公園、あくあぴあ芥川（芥川緑地資料館）、高槻市立芥川緑地プール、芥川緑地テニスコート、南平台中央公園などの公共施設があります。教育施設としては、平安女学院高槻キャンパス（平安女学院大学子ども学部、平安女学院幼稚園）も立地しています。

交通アクセスは、JR京都線高槻駅および摂津富田駅から高槻市営バスを利用できます。周辺には、摂津峡、摂津峡温泉、関西大学アイスリンク、高槻市立阿武山図書館、高槻赤十字病院、大阪薬科大学、関西大学高槻キャンパスなどの施設があります。

まとめ

南平台は、歴史と自然、そして教育環境が調和した、魅力的な高級住宅街です。良好な住環境と利便性の高さから、高い人気を保ち続けている理由がよく分かります。今後も、高槻市を代表する住宅地として、その発展が期待されます。

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