南新座

南新座

南新座（みなみしんざ）は、岡山県津山市に存在する地名です。郵便番号は708-0036が割り当てられています。

地理

この地域は、通称「奴通り」として親しまれている岡山県道68号津山加茂線を軸に、その東西両側に広がっています。しかし、その面積の大部分は奴通りの西側に位置しています。

周囲は多様な町域と接しており、北側は福渡町、宮脇町、そして奴通りの東側では戸川町の一部と境を接しています。東側には、奴通りの西側エリアで戸川町の一部、さらに新魚町、桶屋町、吹屋町が連なります。南側は昭和町一丁目に接し、西側には西今町、西寺町、鉄砲町が広がっています。

かつて津山城下町の一部であったエリアは、比較的面積の小さな町が多い中で、南新座は比較的広がりを持つ地域の一つとされています。

興味深い点として、市内には「北新座」などの他の方角を冠した住所上の地名はありませんが、小田中という地域には「西新座東」「西新座西」といった町内会組織が存在することが確認されています。これらの名称や地理的な位置関係から、南新座との関連性が考えられます。

歴史

南新座を含むこの地域は、近代以降、複雑な行政区画の変遷を経てきました。

1889年（明治22年）6月1日、町村制の施行に伴い、津山城下町の南新座や、宮川より西に位置する複数の町が合併し、当時の西北条郡に属する津山町が発足しました。
1900年（明治33年）4月1日には、津山町が東南条郡の津山東町を編入しました。さらに、西北条郡が西西条郡、東南条郡、東北条郡と合併して苫田郡が成立し、この新たな郡の一部として苫田郡津山町となりました。
1923年（大正12年）4月1日には、隣接する苫田郡林田村が町制を施行するとともに名称を改め、津山東町となりました。（これは、1900年に津山町に編入された旧・津山東町とは別の町です）
そして1929年（昭和4年）2月11日、苫田郡津山町は周辺の町村と合併し、市制が施行されて現在の津山市が誕生しました。南新座は、この一連の歴史的な流れの中で、津山市の一部として現在に至っています。

交通・施設

地域内の主要な道路としては、南北に貫く岡山県道68号津山加茂線があり、この区間は地域の主要幹線である奴通りとして機能しています。

南新座の地域内には、住民の生活を支える様々な施設が点在しています。特に医療機関が多く見られ、以下のような施設があります。

アリコベール新座
光井産婦人科
水田皮膚科・泌尿器科・内科
神谷内科医院
谷医院
弓狩小児科
淀川眼科医院
山本医院

これらの施設は、地域の医療サービス提供に重要な役割を果たしています。

その他

南新座は、平沼騏一郎氏のような歴史上の著名人を輩出した地としても知られています。

また、地域住民の暮らしに関する情報として、2021年（令和3年）1月1日現在の世帯数と人口に関するデータが存在します（本項目では詳細な数値は割愛）。小・中学校の学区についても、津山市が定める学区割に従うこととなります（学区の詳細は省略）。

地域の詳細な情報については、関連する統計資料や地名辞典などを参照することで、より深く理解することができます。

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