南桑駅

南桑駅について

南桑駅（なぐわえき）は、山口県岩国市美川町南桑にある錦川鉄道錦川清流線の駅です。この駅は自然の美しい環境に位置し、地域の交通の一部として重要な役割を果たしています。

歴史

南桑駅の歴史は1960年（昭和35年）11月1日に始まりました。この日に日本国有鉄道（国鉄）の岩日線の駅として開業しました。駅員が常駐しない無人駅で、気動車による旅客輸送を専門に取り扱っています。

1987年（昭和62年）4月1日、国鉄の分割民営化によってこの駅は西日本旅客鉄道（JR西日本）に引き継がれました。その後、7月25日には錦川鉄道に移管され、今日に至ります。

駅の構造

南桑駅は単式ホーム1面1線のみを有する地上駅です。ホームは錦町方に向かって左手、つまり山側に位置しています。この駅は無人であるため、駅舎は存在せず、ホーム上には屋根付きの待合所が設けられています。ホームの先端には出入口が1ヵ所設けられていて、トイレや売店はありません。

駅周辺の施設

駅のすぐ前を流れる錦川の対岸には、国道187号が通っています。この国道には南桑橋（斜張橋）が架かっており、対岸へ渡ることが可能です。この地域にはさまざまな施設や名所が点在しています。

周辺施設の例

• - カジカガエル生息地: 国指定天然記念物として保護されています。
• - 岩国市役所美川支所南桑出張所: 地域の行政サービスを提供しています。
• - 教育施設: 岩国市立美川中学校（現在休校中）や岩国市立美川小学校（これも休校中）があります。
• - 南桑郵便局: 郵便サービスを提供しています。
• - 医療機関: 福田医院と美川薬局（保険薬局）が地域住民の健康を支えています。
• - 神社・寺院: 河内神社や慈光寺、福成寺、東専寺があります。

交通アクセス

南桑駅は生活交通バスの路線も利用可能ですが、運行本数は少なく、特に年末年始には全便が運休となります。主要なバス路線には、上粕川バス停からの地域内路線や佐手・押ヶ谷・奴田原線、西谷・東谷・立木線などがあります。これらの路線は限られた日程で運行されており、地域住民には便利ながらも利用には注意が必要です。

隣接駅

錦川清流線の隣接駅には、南桑駅の隣に位置する椋野駅があり、さらに（臨）清流みはらし駅や根笠駅があります。

最後に

南桑駅は地域の歴史と自然に深く根ざした場所です。訪れる人々にとって、静かで豊かな環境を提供しており、山口県の魅力的な一片を感じることができる場所といえるでしょう。

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