南榎町

概要

南榎町（みなみえのきちょう）は、新宿区の北東部に位置する単独町名で、住居表示は未実施です。牛込地域に属し、「牛込南榎町」とも呼ばれます。地域の北部は榎町、北東部から東部は矢来町、南東部は北山伏町、南部は市谷山伏町、西部は弁天町とそれぞれ接しています。この地域は、主に低層の住宅が立ち並ぶ、落ち着いた住宅街です。

地価

2024年7月1日の地価調査によると、南榎町70番2の地点における住宅地の地価は、1平方メートルあたり78万円と評価されています。

歴史

南榎町は、かつて多くの文化人が暮らした場所として知られています。

泉鏡花旧居跡: 明治から昭和初期にかけて活躍した小説家、泉鏡鏡花がこの地に居住していました。彼の作品は、日本文学に大きな影響を与えました。
林氏の史跡: 南榎公園の隣には、徳川家康に仕えた儒学者、林羅山を筆頭とする林氏の史跡が残されています。この地が歴史的に重要な場所であったことを示しています。
文化人の居住地: 久保田万太郎、菊池寛、和田芳恵といった著名な作家や文化人も、この地域に住んでいました。また、イデア書院（後の玉川学園出版部）や成城学園後援会出版部など、文化的な活動拠点も存在しました。

世帯数と人口

2023年1月1日現在の東京都の発表によると、南榎町の世帯数は707世帯、人口は1,412人です。

人口の変遷: 国勢調査によって人口の推移が記録されています。
世帯数の変遷: 国勢調査によって世帯数の推移が記録されています。

学区

南榎町は、以下の学校区に属しています。

小学校: 新宿区立市谷小学校
中学校: 新宿区立牛込第一中学校

事業所

2021年の経済センサス調査によれば、南榎町には17の事業所があり、従業員数は35人です。

事業者数の変遷: 経済センサスによって事業所数の推移が記録されています。
従業員数の変遷: 経済センサスによって従業員数の推移が記録されています。

施設

新宿区立南榎公園: 地域住民の憩いの場として利用されています。

出身・ゆかりのある人物

斎藤勇: 英文学者、東京大学名誉教授。南榎町に居住。
斎藤眞: 政治学者、東京大学名誉教授。

その他

郵便番号: 162-0852（集配局：牛込郵便局）

脚注

犯罪事件研究倶楽部編著『日本凶悪犯罪大全』文庫ぎんが堂、2011年。

関連項目

斎藤勇東大名誉教授惨殺事件: 1982年、東大名誉教授の斎藤勇が南榎町の自宅で自身の孫に殺害された事件。

外部リンク

新宿区

南榎町は、歴史的な背景と文化的な香りを残しつつ、現代的な都市生活を送る人々に静かで落ち着いた住環境を提供している地域です。

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