南海コンパスカード

南海コンパスカードの概要

南海コンパスカード（なんかいこんぱすかーど）は、南海電気鉄道が発行するプリペイド乗車カードです。このカードは特に、和歌山バスや和歌山バス那賀と連携し、スルッとKANSAIに対応した磁気タイプの利用が可能です。多くの場合、略称として「コンパスカード」と呼ばれていますが、正式には「南海コンパスカード」として知られています。以前に南海が発行していた「マイチケット」は、しばらくの間使用されていましたが、南海コンパスカードの導入により販売は終了しました。

発売金額と購入方法

南海コンパスカードは、大人用と子供用の2種類のカテゴリがあります。大人用の種類は、1,000円、2,000円、3,000円であり、子供用は500円、1,000円、1,500円の金額設定があります。また、このカードは南海の全ての駅の窓口で購入できるほか、カード対応の自動券売機でも手に入れることができます。かつては、券売機で購入した際に、古めの地図がデザインされたカードが多く見られましたが、発売の終盤に近づくにつれ、自社の特急車両や高野山のデザインを採用したカードも登場しました。和歌山バス及び和歌山バス那賀に関しては、和歌山駅や和歌山市駅の乗車券売り場、各営業所にて購入できます。

乗車以外の用途

このコンパスカードは、特急料金や座席指定券の購入にも利用できます。ただし、ホーム上にある券売機では購入ができず、残高が500円未満の場合は購入が不可能です。また、切符そのものも購入できますが、回数乗車券への引き換えは不可となっています。

コンパスカードの名前の由来

「コンパス」という言葉は英語で羅針盤を意味しますが、この名前は「common pass」とも読め、スルッとKANSAIの共通乗車券としての意味合いを含ませています。実際に、このコンパスカードのデザインでは、Oの部分が羅針盤を模しており、Nはそのまま「NANKAI」を形成しています。

共通利用の終了と後継カード

2016年7月1日、スルッとKANSAIの公式サイトにおいて、南海コンパスカードの発売と自動改札機・バスでの共通利用が終了することが発表されました。この流れにより、南海電鉄は2017年3月31日をもって共通カードの販売を終了し、2018年1月31日までに駅での利用も終了しました。未使用の残額に関しては、2028年1月31日まで払い戻しが行われる予定です。

南海コンパスカードの販売終了後、後継となるICカード「ICOCA」が2017年3月25日より南海電鉄の各駅で取り扱われ始め、これにより新たな乗車体験が提供されています。

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