南白亀村

南白亀村（なばきむら）

概要

南白亀村は、かつて千葉県長生郡（旧長柄郡）に存在した村です。現在の白子町の北部に位置しています。村の名前は、村内を流れる南白亀川に由来しています。

南白亀川の名前の由来は、平安時代にまで遡る伝説に由来しています。白い亀が南方から白い蛇を背負って海岸に渡来したという言い伝えがあり、この白い蛇は、白子神社に御神体「南白亀様」として祀られています。この伝説は、現在でも白子町立南白亀小学校の名前にその名残をとどめています。

また、白子神社は、久安3年（1147年）に旧関村の南白亀川沿いの現在の場所に移されました。この神社が、現在の白子町の名前の由来になったとされています。さらに、弘治元年（1555年）には、紀州の漁師である西之宮久助が剃金村に漂着し、紀州の漁法である地引き網を伝えたとされています。このことから、南白亀村は、九十九里浜いわし漁発祥の地とも言われています。

沿革

1889年（明治22年）4月1日、町村制が施行されたことに伴い、五井村、牛込村、浜宿村、剃金村が合併し、長柄郡南白亀村が発足しました。

1897年（明治30年）4月1日には、長狭郡と上埴生郡が統合され、長生郡となりました。これにより、南白亀村は長生郡に属することになりました。

その後、1955年（昭和30年）2月11日、南白亀村は白潟町、関村と合併し、新たに白子町が設置されました。この合併により、南白亀村は廃止されました。

関連項目

* 千葉県の廃止市町村一覧

南白亀村は、その歴史の中で、地域の漁業の発展に重要な役割を果たしました。また、村名や神社、学校などに、古くからの伝説や歴史が今も息づいています。

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