南西州

南西州（英語：Southwest Province、フランス語：Province du Sud-Ouest）は、カメルーン西部に位置する州であり、ナイジェリアとの国境をなす山岳地帯にあります。州内には、標高4,070mを誇るカメルーン山がそびえ立っており、その山頂からはギニア湾と、赤道ギニアの首都が置かれたビオコ島（マシアスヌグエマ島）を望むことができます。

面積は約24,571平方キロメートルで、1987年の調査では人口は約838,042人でした。州都はブエア（Buéa）です。歴史的には旧イギリス領カメルーンに属しており、住民投票の結果、1961年に旧フランス領カメルーンと統合されました。南西部には、係争地であるバカシ半島があります。

近年、南西州を含む旧イギリス統治地域では、カメルーンからの独立を求める動きが活発化しています。2017年には、独立を主張するグループが「アンバゾニア」としての独立を宣言し、カメルーン政府との間で武力衝突が激化しました。2018年以降も、独立派と治安部隊の双方に多数の死傷者が発生しており、紛争は深刻化の一途を辿っています。

南西州は、以下の州と隣接しています。

クロスリバー州（ナイジェリア）
ベヌエ州（ナイジェリア）
タラバ州（ナイジェリア）
北西州 (カメルーン)
西部州 (カメルーン)
リトラル州 (カメルーン)

州はさらに、以下の下位行政区画に区分されます。

Fako - 中心都市：リンベ
Koupé-Manengouba - 中心都市：バンジュム
Lebialem - 中心都市：Menji
Manyu - 中心都市：マンフェ
Meme - 中心都市：クンバ
Ndian - 中心都市：ミュードンバ

関連項目

* カメルーンの州

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