南部バス八戸営業所

岩手県北自動車南部支社八戸営業所：八戸の交通を支える拠点

岩手県北自動車南部支社八戸営業所は、青森県八戸市是川二ツ屋に位置する、岩手県北自動車の主要営業所です。かつて南部バス八戸営業所として利用されていた敷地、建物、設備をそのまま引き継いでおり、南部支社も同建物内に所在しています。みちのりトラベル東北八戸支店も併設されている、同支社管内最大の規模を誇る営業所となっています。

歴史

1974年7月、南部バス八戸営業所が類家から二ツ家へ移転しました。その後、二ツ家行きのバス路線が八戸営業所まで延長され、2017年3月1日、南部バスから岩手県北自動車への事業譲渡に伴い、現在の名称となりました。

高速バス路線

八戸営業所はMICHINORI EXPRESSの運行拠点として重要な役割を担っています。MEX青森線、MEX八戸線、MEX三沢線と、複数の長距離路線を運行しています。これらの路線は、青森、八戸、三沢といった青森県内の主要都市と、東京の主要ターミナル駅を結んでいます。

2010年にはWILLER EXPRESSの運行に参加し、2019年にはMICHINORI EXPRESSブランドへ移行、さらにMEX+WILLERのダブルブランドでの運行を経て、現在に至っています。近年は路線の延伸や停留所の追加といった改良が重ねられており、利用者の利便性向上に努めています。

一般路線バス路線

八戸市内および周辺町村を結ぶ多数の一般路線バスも運行しています。主な路線としては、八戸駅と市内中心部を結ぶ主要幹線や、周辺のニュータウン、是川縄文館、階上町方面などへの路線があります。

運行路線は、八戸市中心街のターミナル駅であるラピアバスターミナルや本八戸駅、八戸中心街ターミナルなどを中心に、八戸市内の主要地域を網羅しています。路線によっては、八戸市営バスとの共同運行や、特定区間運賃の適用など、独自の運行形態も見られます。

特に、八戸圏域定住自立圏路線バス上限運賃化実証実験対象路線として、多くの路線が上限運賃を設定しており、利用者にとって経済的な負担軽減につながっています。また、八食センター発着の200円以下バスなど、地域ニーズに合わせた独自の路線も運行しています。

その他の事業

八戸営業所では、一般路線バス、高速バスの運行に加え、シルバーフェリーシャトルバスといった、フェリー利用者向けの路線も運行しています。また、南部町、階上町、おいらせ町からの委託を受けて、それぞれの地域を走るコミュニティバスも運行しています。

過去の路線

過去には、シリウス号（東京駅行き高速バス）や南軽号（弘前行き高速バス）といった長距離路線も運行していましたが、利用状況の減少などにより廃止されています。その他、八戸市営バスから移管された路線の一部も廃止されています。

まとめ

岩手県北自動車南部支社八戸営業所は、南部バス時代からの歴史と設備を活かし、八戸市とその周辺地域における重要な交通拠点としての役割を担っています。高速バスと一般路線バスを幅広く運行し、地域住民の生活を支えるだけでなく、観光客の利便性向上にも貢献しています。今後も、地域社会のニーズに応えながら、安全で快適な公共交通サービスを提供していくことが期待されます。

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