南部軍 (イスラエル国防軍)

南部軍（なんぶぐん）

南部軍はイスラエル国防軍の方面軍の一つであり、エジプトとの国境に接するシナイ半島やガザ地区、ネゲヴ砂漠、エイラートなど、イスラエル南部の防衛を担っています。

歴史的背景

南部軍の設立は1948年から1949年の第一次中東戦争（独立戦争）に遡ります。この時期、南部軍はエジプト軍との戦闘に従事し、その後も1956年から1957年の第二次中東戦争（スエズ動乱）や1967年の第三次中東戦争（六日戦争）で重要な役割を果たしました。また、その後続く消耗戦争や1973年の第四次中東戦争（ヨム・キプール戦争）でも、南部軍はエジプト軍と対峙し続けました。

1979年にはエジプトとイスラエルの間で平和条約が締結され、これに伴い南部軍の主な任務はガザ地区およびその周辺での治安維持活動にシフトしました。2005年に実施されたガザ地区からの入植者撤退作戦では、南部軍が撤退の支援と監視を行いました。

編制

南部軍は多様な部隊で構成されており、以下のような編成が存在します。

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