危険な天使

映画『危険な天使』の概要

『危険な天使』（原題：Fatal Beauty）は、1987年に制作されたアメリカのアクション・コメディ映画です。主演はウーピー・ゴールドバーグで、彼女の魅力が存分に発揮されています。本作はタイトルそのものが、物語の中心となるコカインの名前であることから、非常に印象深い作品となっています。

あらすじ

物語はロサンゼルス市警察が舞台です。黒人女性刑事リタ・リゾーリ（ウーピー・ゴールドバーグ）は、相棒のカール・ヒメネス（ルーベン・ブラデス）と共に、中華街で発生した事件に直面します。現場は彼女たちが長い間追い続けていた麻薬密売組織の秘密工場。この場所では売人たちが無残に殺され、そして、コカイン「危険な天使」が何者かに盗まれてしまいます。

リタは捜査を進める中で、街の大物である建設会社社長のコンラッド・クロール（ハリス・ユーリン）がこの事件の黒幕ではないかと疑い始めます。しかし、証拠が乏しいリタは、直接的な確証をつかむことができないまま捜査を続けます。そこで、彼女はクロール邸の警備主任マイク・マーシェク（サム・エリオット）の協力を得て、様々な手がかりを追い求めます。

壮絶な闘い

物語が進むにつれ、リタはクロールと「危険な天使」を奪ったレオ・ノヴァ（ブラッド・ドゥーリフ）一味との壮絶な闘いに巻き込まれていきます。二つの勢力の争いは激しさを増し、リタは自身の職務と仲間を守ろうとする中で、数々の危険な局面に直面します。コメディ要素も盛り込まれていますが、サスペンスやアクションが重厚感を与え、観る者を引き込む魅力があります。

キャラクターと演技

リタを演じるウーピー・ゴールドバーグは、強い女性像を表現しつつも、ユーモアを散りばめた魅力溢れる演技を披露します。相棒のカール役のルーベン・ブラデスも、忠実なサポート役として重要な役割を果たします。さらに、サム・エリオットやハリス・ユーリンらの演技も作品に厚みを加えており、キャラクター同士の対立や協力がストーリーを盛り上げます。

まとめ

『危険な天使』は、麻薬を巡る緊迫したストーリー展開と共に、コメディ要素も取り入れた娯楽性の高い映画です。ウーピー・ゴールドバーグの演技やキャスト陣の力により、視聴者を楽しませる作品に仕上がっています。アクション・コメディとして、1980年代の映画に一石を投じた名作とも言えるでしょう。

本作は、ただのアクション映画に留まらず、また一歩進んだ笑いや人間ドラマを織り交ぜた作品であり、鑑賞する価値は十分にあるといえるでしょう。

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