ウーピー・ゴールドバーグ

ウーピー・ゴールドバーグ

ウーピー・ゴールドバーグ（Whoopi Goldberg、本名：Caryn Elaine Johnson）は、1955年11月13日生まれのアメリカ合衆国ニューヨーク出身の女優、コメディエンヌ、歌手です。彼女はエミー賞、グラミー賞、アカデミー賞（オスカー）、トニー賞の4つの主要な賞を受賞した数少ないパーソナルで、これによって「EGOT」として知られています。

経歴

ウーピーはニューヨーク大学を卒業し、女優としての道を志すきっかけとなったのは、SFドラマ『スタートレック』に登場する黒人士官、ウフーラを演じたニシェル・ニコルズの影響です。彼女はこのキャラクターに象徴されるように、黒人女性がSFの世界での地位を確立する一助となったと感じていました。

8歳の時にハドソン・ギルド劇場で演劇デビューを果たし、1975年にはサンディエゴに移住し舞台出演を開始しました。1980年代初頭にはサンフランシスコ・ベイエリアで前衛劇団「Blake Street Hawkeyes」に参加し、スタンダップ・コメディにも進出します。1984年には「The Spook Show」に出演し、その録音は第28回グラミー賞最優秀コメディ・アルバム賞を受賞しました。この時期、ウーピーは当初のステージネーム“Whoopi Cushion”（ブーブークッション）から現在の芸名に変更しました。

アリス・ウォーカーの『カラーパープル』の映画化作品において主役を務め、1985年に映画デビューを果たしました。特に1990年度には映画『ゴースト/ニューヨークの幻』でアカデミー助演女優賞を受賞し、1992年には『天使にラブ・ソングを…』が大ヒットし、彼女の知名度を一気に上げました。これらの成功により、ウーピーは国際的な映画スターとなりました。

2007年には、ゲスト出演した番組『ラリー・キング・ライブ』にて女優業からの引退を宣言し、トークショーなどの司会業に専念する意向を示しました。現在はラジオ番組『Wake Up With Whoopi』のメインを務め、さらにABCのトーク番組『The View』の共同ホストとして活躍しています。

2017年にはウォルト・ディズニー・カンパニーに対する貢献が認められ、「ディズニー・レジェンド」の称号を授与されています。

プライベートと発言

ゴールドバーグは、アカデミー賞授賞式で女性として初めて司会を務めたことで知られています。また、テレビの司会者としては、彼女の辛口コメントや女性問題に対する自由な発言が特徴的です。私生活では3度の結婚歴があり、最初の結婚で一人の娘アレックス・マーティンをもうけています。彼女はまた、俳優テッド・ダンソンやフランク・ランジェラとも交際していたことがあります。

学習障害の一種であるディスグラフィア（書字表出障害）を持っていることについても公表しており、これは彼女にとって大きな挑戦でありながらも、彼女のキャリアには影響を与えていません。

ホロコーストに関する発言

2022年1月31日に彼女が司会を務める『ザ・ビュー』での発言が炎上しました。ウーピーは「ホロコーストは人種問題ではない」と発言し、これが歴史的事実に反するとされ、多くのユダヤ系団体から反発を受けることになりました。彼女は翌日、ヒトラーとナチスがユダヤ人を劣った人種と見なしていたことを指摘し、謝罪しましたが、その結果、ABCニュースから2週間の出演停止処分を受けることになりました。

代表作

ウーピー・ゴールドバーグは映画、テレビ、ラジオで多くの名作に登場しています。彼女のキャリアは、コメディからシリアスな演技まで多岐にわたり、ジャンルを超えた才能を示しています。彼女の存在は、演技の枠を超えて文化的影響を与え続けています。

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