原元美紀

原元美紀：アナウンス界の多才なキャリアウーマン

原元美紀さんは、フリーアナウンサー、声優、そしてアナウンサー育成講師として活躍するマルチな才能の持ち主です。1969年東京都新宿区生まれ。東京都立江北高等学校、國學院大學文学部日本文学科卒業という経歴を持ち、国語科教員免許も取得しています。

CBCアナウンサーからフリーへ

1992年、中部日本放送（CBC）に入社しアナウンサーとしてのキャリアをスタートさせます。3年間CBCで経験を積んだ後、1996年3月に退社し、フリーアナウンサーへと転身。その後、日本テレビのニュース番組『読売新聞はーい朝刊』のキャスターを3年間務めるなど、華々しい経歴を重ねていきます。

声優としての顔も持つ

アナウンサーとしての活動と並行して、1996年にはテレビ東京のアニメ『水色時代』で声優デビューを果たします。その後も、『ケロケロちゃいむ』『ホイッスル！』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『おねがいマイメロディ』など数々のアニメ作品や番組に出演し、声優としても確かな実績を残しています。

多様な活動

原元さんは、アナウンス活動や声優活動にとどまらず、幅広い活動に取り組んでいます。チャリティ合唱団への参加や、2002年にはCD『緑の星に』をリリースするなど、音楽活動にも関与。2006年には4歳年下の指揮者と結婚、私生活でも充実した日々を送っています。

病気と向き合い、社会貢献へ

2007年には大腸にポリープが見つかり摘出手術を受けました。このポリープは悪性のものでしたが、早期発見・早期治療によって健康を取り戻しました。この経験を活かし、2008年にはがん撲滅チャリティ合唱団「スター混声合唱団」を立ち上げ、実行委員を務めるなど、社会貢献活動にも積極的に参加しています。また、大腸がん撲滅キャンペーンNPO法人ブレイブサークルのサポーターも務めています。

教育活動への貢献

後進の育成にも熱心に取り組んでおり、東京アナウンスセミナー講師や民放労連の研修講師などを歴任。2011年には講談社ニュースサイト「現代ビジネス」にてコラム「原元美紀の女子アナ健康塾」を連載し、自身の経験を活かしたアドバイスを提供してきました。さらに、2016年には現役女子アナウンサーや経験者を対象とした勉強会「原元美紀の女子アナワークショップ」を開催、自身の経験や現場での学びを惜しみなく伝えています。

独立と新たな挑戦

2016年5月にセント・フォースを退社し独立。2017年にはコミュニケーション研修事業を中心とした法人「株式会社クリアトータルコミュニケーションズ」を設立し、代表取締役に就任しました。2019年には「セント・フォース・カレッジ」の特別招聘講師も務め、2022年には「東京アナウンススタジオ」を開設するなど、精力的に活動の幅を広げ続けています。

エピソード

自身のことを「アナウンサーとしての産みの父は草柳伸一、産みの母は斎藤悠子」と語るなど、ユーモラスな一面も持ち合わせています。映画『ゴジラvsメカゴジラ』のエキストラ出演経験や、蔵書2000冊を誇るほどの読書家であること、漫画好きが高じて『週刊ビッグコミックスピリッツ』連載の漫画「電波の城」のディテールを担当したエピソードなども知られています。

原元美紀さんの活躍は、アナウンサーという枠を超え、多岐にわたっています。その経験と才能、そして社会貢献への姿勢は、多くの人々に影響を与え続けていると言えるでしょう。今後の活躍にも期待が高まります。

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