原島宏治

原島宏治（はらしま こうじ）

原島宏治は、1909年12月4日に生まれ、1964年12月9日に世を去った日本の政治家および宗教家です。彼は、多彩な経歴を持ち、創価学会の重要な指導者として、その発展に寄与しました。彼の政治家としてのキャリアは、大田区議会議員や参議院議員としての公職を含み、また公明党や公明政治連盟の創設にも携わりました。

経歴

原島は東京都西多摩郡奥多摩町に生まれ、1929年に東京府青山師範学校を卒業し、教育に従事しました。1940年に創価教育学会、現・創価学会に入会したことで、信仰の道を歩み始めます。

彼の政治のキャリアは1955年から始まり、大田区議会議員選挙に立候補して当選しました。翌年の1956年には参議院議員選挙にも挑戦しましたが、落選。その後、1959年の第5回参議院議員通常選挙では初当選を果たし、以後の政治活動に拍車をかけました。

1960年には、池田大作が創価学会の第3代会長に就任したのに伴い、原島も理事長に就任しました。1961年には、公明政治連盟を結成し、その中央執行委員長を務めました。さらに、1964年には公明党が結成され、初代委員長に就任しました。しかし、同年12月に急性心筋梗塞によって55歳でこの世を去りました。

人物・エピソード

彼の信念と行動は多くの人に影響を与えました。1943年には、創価教育学会の幹部が投獄される中、彼自身も刑事による迫害に直面しましたが、彼はその刑事を巧みに折伏したとされています。また、池田大作の創価学会第3代会長への就任を力強く支援したことでも知られています。

亡くなる1週間前には、長男の原島嵩に「私は名誉もいらない。地位もいらない。ただ、願っていることはただ1つ、立派な日蓮正宗の1信徒でありたい」と語り、信仰の大切さを強調していました。その長男と、元創価学会教学部長であった次男の原島嵩は後に、名誉会長池田大作の指導方針に批判的となり、創価学会を脱会します。

役職歴

原島宏治は、多くの重要な役職を歴任しました。公明党では中央執行委員長を初代として務め、公明政治連盟でも同様に初代中央執行委員長に就任しました。また、公明会では参議院会派の幹事長を務め、政治的影響力を強めました。

脚注

彼の遺した足跡は、単なる政治家という枠を超え、信仰と政治を結びつけた重要な実践の証でもあります。

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