原田佐治郎

原田佐治郎（はらた さじろう、1850年4月24日 - 1916年10月16日）は、明治時代から大正時代前期にかけての政治家であり、治水家としても知られています。彼は貴族院の多額納税者議員も務めました。旧姓は上原です。

生い立ちと初期の活動

原田佐治郎は、陸奥国津軽郡森田村（現在の青森県つがる市）の旧家である上原家に生まれました。1904年12月に家督を相続し、上原家を継ぎました。政治家としてのキャリアは、1891年から1903年まで西津軽郡会議員を務めたことに始まります。その後、1903年から1907年まで青森県会議員を務め、地域政治において重要な役割を果たしました。

水利事業への貢献

原田佐治郎の功績として特筆されるのは、水利事業への貢献です。彼は1891年から1916年までの16年間にわたり、西津軽郡水利組合議員として活動し、地域の水利事業の発展に尽力しました。彼の努力により、農業用水の確保や水害対策が進み、地域の農業生産性の向上に大きく貢献しました。

貴族院議員としての活動と最期

1916年、原田佐治郎は青森県多額納税者として貴族院議員に互選され、同年8月16日に就任しました。しかし、就任からわずか2か月後の10月16日に死去しました。短い期間でしたが、貴族院議員として国政にも参加し、その影響力を発揮しました。

親族

原田佐治郎の長男は、衆議院議員を務めた原田藤次郎です。原田藤次郎もまた、政治家として地域社会に貢献しました。

まとめ

原田佐治郎は、明治から大正にかけて政治家、治水家として活躍し、地域社会の発展に大きく貢献しました。彼の功績は、西津軽郡の水利事業の発展に特に顕著であり、農業の振興に寄与しました。また、貴族院議員としても国政に携わり、その生涯を地域と国家のために捧げました。

参考文献
東洋新報社編『大正人名辞典 第3版』東洋新報社、1917年。
衆議院、参議院 編『議会制度七十年史 第1』大蔵省印刷局、1960年。
* 東奥日報社 編『青森県人名事典』東奥日報社、2002年。ISBN 4885610656。

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