原田勝弘 (ゲームクリエイター)

原田勝弘（はらだかつひろ）

原田勝弘は、1970年6月10日に大阪府で生まれ、奈良県で育ちました。早くからコンピュータゲームに興味を持っていた彼は、親戚が経営する喫茶店にあった『スペースインベーダー』との出会いがきっかけとなり、家庭では厳しい制約の中、友人の家やゲームセンターでこっそりとゲームを楽しんでいました。

彼は上京後、早稲田大学で心理学を学ぶ一方で、柔道や空手、テコンドーといった武道の経験も積みました。大学時代に選択した中国語の授業では、言語の難しさに苦しみつつも、学び続ける姿勢を持ち続けました。

原田は早くからゲーム会社で働くことを考えており、ナムコに内定が決まると同社に入社しました。入社初期は営業部門に配属され、ゲームセンター『プレイマックス』で店員として様々な大会を運営し、その名を広めました。特に彼は『鉄拳シリーズ』の普及に貢献し、多くの有名プレイヤーを輩出する要因となったのです。また、アーケードゲームを通じて、直接お客の反応を感じられる経験が自らの成長につながったと後に語っています。

入社から2か月ほどで開発部門に異動を希望し、実現したその日から『鉄拳』が彼の初仕事となりました。シリーズにおいては、自ら音声を担当したり、モーションキャプチャー作業も行いました。1997年には『鉄拳3』のディレクターとして名を馳せ、以降も様々なタイトルでディレクターとして指揮を執りました。彼は創造的なイベントを提案し、営業初年度に社長賞を受賞するという快挙も成し遂げたのです。

2018年にはバンダイナムコのe-Sports戦略リーダーとして活躍し、2019年には同社の様々な作品群の統括者に任命されました。特に鉄拳シリーズにおける彼の功績は計り知れず、シリーズ自体の成長を大きく牽引してきました。

2021年3月には自身のYouTubeチャンネル「はらだのばぁー」を開設し、業界の関係者を招いて様々なトピックについての対談を行い、ファンとの交流の場ともなっています。

主な作品

彼が関わった代表作を以下に示します。

• - 鉄拳 (1994)：声優
• - 鉄拳2 (1995)：スペシャルサンクス、声優
• - 鉄拳3 (1997)：ディレクター
• - 鉄拳5 (2004)：ディレクター
• - 鉄拳6 (2007)：エグゼクティブプロデューサー
• - 鉄拳7 (2015)：ディレクター
• - ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT (2015)：プロデューサー
• - 鉄拳タッグトーナメント2 (2011)：エグゼクティブプロデューサー
• - ストリートファイター X 鉄拳 (2012)：ディレクター
• - 鉄拳7: Fated Retribution (2016)：ディレクター

原田勝弘は、ゲーム業界において重要なリーダーシップを発揮しており、その影響力は今もなお合って成長し続けています。

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