原田睦巳

原田睦巳（はらだ むつみ）

原田睦巳は、1975年9月24日生まれ、京都府出身の元体操選手であり、現在は順天堂大学スポーツ健康科学部の教授として教鞭を執っています。競技者としてだけでなく、指導者としてもその手腕を発揮し、日本の体操界に大きく貢献しています。

経歴

幼少期に兄の影響で体操を始め、体操の強豪校である洛南高校に進学。高校時代には、1993年の高校総体で個人総合、あん馬、跳馬の3種目で優勝を飾るなど、その才能を開花させました。

大学進学の際には、日本体育大学、筑波大学、順天堂大学の3校で悩みましたが、当時インカレでメダルに手が届きそうで届かなかった順天堂大学に「自分が入って核になれたら」という思いから進学を決意。大学院修了後には、セントラルスポーツにアスリート社員として入社し、2000年のシドニーオリンピックを目指しました。

シドニーオリンピックでは、団体総合で4位となり、惜しくもメダルを逃しましたが、平行棒では自身の名前が冠されたD難度の技「ハラダ」（前振りあがり後方かかえ込み宙返り1/2ひねり腕支持）を成功させるなど、その存在感を示しました。

2003年に選手を引退後は、順天堂大学体操競技部のコーチとして後進の指導にあたり、2004年アテネオリンピック、2020年東京オリンピックなど、数々の国際大会でコーチを務めました。また、1年間アメリカのスタンフォード大学体操競技部のアシスタントコーチも務めるなど、国際的な視野も持ち合わせています。

教え子には、田中佑典、加藤凌平、萱和磨、谷川航、橋本大輝、宮田笙子など、日本を代表するトップ選手が名を連ねています。

主な成績

全日本体操競技選手権大会
1997年 跳馬：優勝
1999年 ゆか：優勝
2001年 跳馬：優勝
アジア大会
1998年 団体総合：銅メダル
2002年 団体総合：銅メダル
シドニーオリンピック
団体総合：4位
個人総合：予選58位

指導者として

長年にわたり、順天堂大学で指導者として活躍し、数多くのトップアスリートを育成。しかし、2024年には教え子である宮田笙子の不祥事を受けて、日本体操協会の強化スタッフを引責辞任しました。

原田睦巳は、選手としてだけでなく、指導者としても日本の体操界に大きな足跡を残しました。その情熱と指導力は、これからも多くの選手に受け継がれていくことでしょう。

もう一度検索