原秀則

原秀則：多彩な才能と魅力に溢れる漫画家

1961年6月14日、兵庫県明石市に生まれた原秀則氏は、日本の漫画界を代表する人気作家の一人です。1980年、『週刊少年サンデー』掲載の「春よ恋」でデビューを飾ると、翌年には同誌で『さよなら三角』の連載を開始。これが氏の漫画家としての本格的なキャリアの始まりとなりました。

その後、数々のヒット作を生み出します。代表作として挙げられるのは、少年期の友情と成長を描いた『ジャストミート』、切ない恋愛模様を繊細に描いた『冬物語』など。これらの作品は、多くの読者の共感を呼び、高い評価を獲得しました。特に『ジャストミート』と『冬物語』は、第33回小学館漫画賞を受賞するなど、その高い評価は高く評価されています。

氏の作品は、少年漫画誌を中心に連載されてきましたが、青年誌への進出も果たしています。代表作以外にも、『らぶらぶ・ぽりす』『とりあえずON AIR』『マイペース風太郎』『フリーキック!』など、多くの作品が少年漫画誌で連載され、人気を博しました。青年誌では『部屋においでよ』『やったろうじゃん!!』『いつでも夢を』といった作品が人気を博しました。さらに、近年では『ビッグコミック』や『ビッグコミックスペリオール』といった作品も発表しており、幅広い読者層を獲得しています。

原氏の作品は、スポーツ、恋愛、青春、ヒューマンドラマなど、多様なテーマを扱っており、繊細な描写と魅力的なキャラクターが特徴です。特に、野球を題材にした『ジャストミート』や、恋愛をテーマにした『冬物語』は、多くの読者の心を掴み、長く愛される作品となっています。また、近年では、原作付きの作品にも挑戦しており、幅広いジャンルに挑戦する姿勢を見せています。

漫画家としての活動以外に、原氏は富山県氷見市との深い繋がりを持っています。氷見市を舞台にした漫画『ほしのふるまち』の高い評価を受け、2007年には氷見市観光大使「氷見市きときと魚大使」に任命されました。この活動を通じて、地元への貢献も積極的に行っています。

プライベートでは、競馬が趣味であり、自身のブログでレース予想や結果の反省などを綴っています。また、3匹の猫（キー、ベン、ワカ）を飼っており、ブログには猫の写真が頻繁に登場するなど、多趣味で温かい人柄も垣間見ることができます。

原秀則氏は、長年にわたる漫画家としてのキャリア、多様な作品、地元への貢献、そしてプライベートな一面を通じて、多くの読者から支持されています。今後も、その独特の感性と表現力で、新たな作品を生み出し続けることが期待されます。

作品リスト

以下に、原秀則氏の主な作品リストを示します。連載誌、巻数、その他特記事項などを含めて記載しています。

小学館刊行

さよなら三角（1981年 - 1984年、『週刊少年サンデー』、全17巻） - 1983年にテレビドラマ化
らぶらぶ・ぽりす（1981年 - 1983年、『週刊少年サンデー増刊号』、全3巻）
とりあえずON AIR（1983年 - 1984年、『週刊少年サンデー増刊号』、全2巻）
ジャストミート（1984年 - 1987年、『週刊少年サンデー』、全19巻、スーパー・ビジュアル・コミックス全8巻、文庫版全11巻）
ジャストミート外伝 ふぁうるちっぷ（1985年 - 1986年、『週刊少年サンデー増刊号』、全2巻、スーパー・ビジュアル・コミックス全1巻）
冬物語（1987年 - 1990年、『少年ビッグコミック』・『ヤングサンデー』、全7巻、文庫版全5巻） - 1989年に映画化
マイペース風太郎（1988年、『週刊少年サンデー』、全4巻）
フリーキック!（1989年 - 1990年、『週刊少年サンデー』、全8巻、スーパー・ビジュアル・コミックス全4巻）
部屋においでよ（1990年 - 1994年、『ヤングサンデー』、全7巻、ワイド版全4巻、文庫版全4巻） - 1995年、2002年（台湾）にテレビドラマ化
やったろうじゃん!!（1991年 - 1996年、『ビッグコミックスピリッツ』、全19巻、ワイド版全9巻）
いつでも夢を（1994年 - 1997年、『週刊ヤングサンデー』、全6巻）
SOMEDAY（1997年 - 1999年、『週刊ヤングサンデー』、全8巻）
青空（1998年 - 2002年、『ビッグコミックスピリッツ』、全13巻）
シーソーゲーム（1999年 - 2001年、『週刊ヤングサンデー』、全2巻）
レガッタ〜君といた永遠〜（2001年 - 2004年、『週刊ヤングサンデー』、全6巻） - 2006年にテレビドラマ化
G -GOKUDO GIRL-（原作：武論尊、2002年 - 2004年、『週刊ヤングサンデー』、全5巻）
電車男 ネット発、各駅停車のラブ・ストーリー（原作：中野独人、2005年、『週刊ヤングサンデー』、全3巻）
ほしのふるまち（2006年 - 2008年、『週刊ヤングサンデー』、全7巻） - 2011年に映画化
駅恋（2008年 - 2009年、『モバMAN』、既刊1巻）
冬はなび（2009年 - 2010年、『ビッグコミックオリジナル』、全1巻）
王様のホームタウン（2010年 - 2012年、『ビッグコミックスペリオール』、全3巻）
バンクーバー朝日軍（原作：デッド・Y・フルモト、2012年 - 2014年、『ビッグコミックスペリオール』、全5巻）
ハートボール（脚本：風巻龍平、2013年、『ビッグコミック』、2015年 - 2016年、『ビッグコミック増刊号』、全2巻）
しょうもない僕らの恋愛論（2019年 - 2021年、『ビッグコミック』、全6巻）
ダンプ・ザ・ヒール（原案協力：ダンプ松本・平塚雅人（東京スポーツ）、2021年 - 2023年、『ビッグコミック』2021年20号 - 2023年11号、全5巻）

その他

桜桃小町（原作：三冬恋、リイド社『コミック乱ツインズ』2018年1月号 - 2019年6月号、全2巻）

アシスタント

満田拓也
猪熊しのぶ

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