又丸駅

又丸駅の概要

又丸駅（またまるえき）は、かつて岐阜県岐阜市又丸に位置していた名古屋鉄道揖斐線の駅です。この駅は、隣接する尻毛駅と共にユニークな地名として知られています。

駅の歴史

又丸駅は1914年（大正3年）に開業しました。これは岐北軽便鉄道の駅としてのスタートであり、当時は忠節駅から北方町駅（後の美濃北方駅）間の新設区間が開通した際に同時に設営されたものです。開業当初は、駅のすぐ隣に川部橋駅が存在していましたが、1969年（昭和44年）にその駅は廃止されました。

1946年（昭和21年）の11月1日以前には、駅が無人駅となり、以来ずっと自動化されていました。しかし、1998年（平成10年）4月6日に急行の停車駅に昇格したことで、利用者の利便性が向上しました。残念ながら、2005年（平成17年）4月1日に揖斐線の忠節駅から黒野駅までの間が営業を終了したため、この駅も廃駅となりました。

駅の構造

又丸駅は、単式ホーム1面1線を持つ地上駅であり、無人駅としての条件を満たしていました。利用者は、シンプルな構造の中で移動を行っていましたが、駅自体には大きな施設は備わっていませんでした。

利用状況

名古屋鉄道の発行した『名古屋鉄道百年史』に記載されているデータによると、1992年度当時の又丸駅の1日平均乗降客数は350人でした。この数値は、岐阜市内線の均一運賃区間にある各駅やその他の名鉄全駅（342駅）の中では293位、揖斐線と谷汲線の24駅の中では11位という評価を得ていました。

駅周辺の情報

又丸駅周辺には、岐阜県農業総合研究センターがあり、地域の農業に関する研究活動が行われています。周囲の環境は田園風景に恵まれ、静かな場所であったため、地域の人々にとって身近な交通手段となっていました。

隣接駅

名古屋鉄道揖斐線の運行において、又丸駅の隣駅は尻毛駅です。また、1969年までは川部橋駅も隣接していましたが、現在では尻毛駅が唯一の隣駅です。このように、又丸駅は地域の鉄道輸送インフラの重要な一部を担っていました。

まとめ

このように、又丸駅は歴史的な背景を持ちながらも、最終的にはその役割を終えた廃駅です。地域の発展に寄与したその存在は、岐阜市の鉄道網の中で独特の位置を占めていました。駅の閉鎖は時代の流れを物語る一つの象徴であり、地域の人々には長く記憶され続けることでしょう。

もう一度検索