又野彰夫

又野 彰夫（またの あきお）は、1961年6月26日に山口県で生まれた日本の俳優です。身長は175cm、体重56kg、血液型はA型という身体的特徴を持ち、広島修道大学を卒業しています。現在はOFFICE KUROKIに所属し、多岐にわたるジャンルの作品で俳優として活動を展開しています。

彼のキャリアは、1986年のアニメ作品「ペリカンロード」のVシネマ版でスタートしました。その後、テレビドラマを中心に活躍の場を広げ、数多くの作品に出演しています。

特に印象的なのは、テレビ朝日の人気シリーズ「土曜ワイド劇場」における活躍です。中でも「事件」シリーズには、1994年の第2作から2008年の第13作まで、断続的に8作品に出演しており、裁判官などの重要な役柄を演じました。また、「温泉若おかみの殺人推理」第7作では塩崎稔役を務めるなど、サスペンスドラマには欠かせない存在でした。

刑事ドラマへの出演も非常に多く、「はぐれ刑事純情派」第10シリーズや、「はみだし刑事情熱系」PART2、PART6などに登場。それぞれのシリーズで異なる役柄を演じ分け、物語に深みを与えました。テレビ朝日系の「風の刑事・東京発！」やTBS系の「さすらい刑事旅情編」にも出演しており、刑事ドラマというジャンルにおける彼の貢献度は高いと言えます。

時代劇においても存在感を示しています。NHKの大河ドラマには複数回出演しており、「秀吉」（1996年）、「徳川慶喜」（1998年）では中谷、有司として、「北条時宗」（2001年）では安達時盛役を演じました。また、「宝引の辰捕者帳」や「茂七の事件簿 ふしぎ草紙」、さらには「柳生十兵衛七番勝負 島原の乱」といった作品にも出演し、歴史上の人物や時代背景を生きる人々を見事に表現しています。

現代劇では、医療ドラマ「研修医なな子」やコメディ色の強い「サービス」、青春ドラマ「夢みる葡萄 〜本を読む女〜」など、様々なテーマの作品に出演。特撮作品にも縁があり、「電光超人グリッドマン」第37話では神父役、「ウルトラマンガイア」第15話では市の職員役、「キューティーハニー THE LIVE」では刑事役として、子どもから大人まで楽しめる作品にも顔を見せています。

単発ドラマやスペシャルドラマへの出演も豊富です。「最後のストライク」では小林誠二役、「菊次郎とさきスペシャル」、「松本清張没後10年記念・ビートたけしドラマスペシャル・張込み」、「実録ドラマ　遺言・桶川ストーカー殺人事件」など、実話に基づいた作品や著名な作家の原作による作品でも演技力を発揮しました。

テレビドラマ以外では、映画「悪魔の毒々モンスター 東京へ行く」や「NIGHT HEAD 劇場版」に出演。Vシネマ作品にはデビュー作以外にも「セーラー服仁義 新宿歌舞伎町外伝」「ほんとにあった! 呪いのビデオ5」などがあります。舞台活動も積極的に行っており、「金さん&女ねずみ小僧」「スター誕生」「一人二役」「名医先生」「吉幾三・大月みやこ」「恋や恋 浮かれ死神」など、数多くの舞台作品で多様な役柄に挑戦しました。

近年では、携帯ドラマ「呪われた学校」への出演もあり、メディア形態の変化にも柔軟に対応しながら俳優活動を続けています。又野彰夫は、その長いキャリアを通じて、テレビ、映画、舞台など幅広い分野で、様々な役柄を演じ分ける実力派俳優として活動しています。

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