友野詳

友野詳（ともんしょう）について

友野詳（ともんしょう、1964年3月15日生まれ）は、日本のゲームデザイナー及び小説家で、グループSNEに所属しています。彼は大阪府出身であり、大阪府立大学の総合科学部日本文化コースを卒業しています。特にテーブルトークRPG（TRPG）の分野で、多くの作品を提供してきたことで知られ、リプレイや小説においてもその活動が目立ちます。

彼の代表作には、汎用世界テーブルトークRPG『ガープス』の日本版サンプルワールドである「ルナル・サーガ」や、ギャグファンタジー作品である「ファイブリア」、さらに古代中国風の仙人世界である「央華」があります。また、現代社会に生活する妖怪を描いた「妖魔夜行」など、様々なジャンルの作品で作家活動を続けています。1990年代には、角川書店が発行していた『コンプRPG』誌でのガープス関連のリプレイや小説を担当し、広く知られるようになりました。

友野は、特に『ルナル・サーガ』シリーズにおいて、その世界観とキャラクター開発が高く評価されています。このシリーズは異世界「ルナル」を舞台にしたファンタジー作品で、多彩なキャラクターが展開する壮大な物語が描かれています。また、アザーン諸島の設定など、独自の世界設定を構築し、社内でも大きな影響を与えました。彼が手がけた短編小説『瞳輝ける夜』なども、彼の作品群に名を連ねています。

友野は特撮番組のファンでも知られ、著作のあとがきには特撮の悪役を模した文体が頻繁に用いられています。また、彼は自己紹介で「600万部の男」と自称しており、自身の作品の売上に対する意欲を示しています。さらに、大学選びにおいては『宇宙船ビーグル号の冒険』にインスパイアされて、「総合科学部」という学部を選択したというエピソードも持っています。

彼は各種のゲームイベントに参加し、その独自のユーモアを活かしたトークを披露することが多く、特にTRPGの起源について語るセッションは毎年の恒例行事となっています。彼は2007年にはウィリアム・シェイクスピアに関連した話を、2008年にはアトランティス文明をネタにするなど、様々な文化的参照を交えた語りを行っています。

また、友野は1997年から毎日放送のラジオ番組『グーチョキパー アニゲでポン』内のコーナー「友野詳の電撃大将」にレギュラー出演しており、リスナーに向けたエンターテインメントを提供してきました。2000年代に入ると、『ドラゴンマーク』シリーズや『ゲヘナ～アナスタシス～』などの作品にも関わるようになり、彼の活動はますます広がりを見せています。

代表的な作品

友野詳が手がけた作品やシリーズは多数に上ります。以下に幾つかの主な作品を紹介します：
1. ファイブリアシリーズ：ギャグファンタジーであり、SNEのソード・ワールドRPGのパロディ的要素を含む作品。
2. ルナル・サーガ：七つの月を持つ異世界「ルナル」を舞台にしたファンタジーシリーズ。
3. 妖魔夜行シリーズ：妖怪をテーマにした作品で、現代社会に佇む彼らの物語を描く。
4. 央華封神：古代中国の文化を背景に展開されるファンタジー作品。

これらの作品は、彼の創造力やキャラクター設定、ストーリーテリングの力量を如実に示しており、彼のユニークな視点と多彩な才能が、現代の日本におけるファンタジー文学やゲームデザインに大きな影響を与えているのです。

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