双葉さん家の姉弟
『双葉さん家の姉弟』は、
佃煮のりおによる日本の
漫画作品です。『
ヤングアニマル』(
白泉社発行)にて
2017年7号から連載が開始されました。
2019年2号に第41話を掲載後、現在は休載となっています。本作は、作者である
佃煮のりおにとって
白泉社での初の連載作品です。
概要
物語は、双子の姉弟である寧子と乙宏を中心に展開されます。特徴的なのは、かわいい下ネタや、見ていて微笑ましいイチャイチャとした描写です。作者の過去の連載作品と同様に、本作にも男の娘が登場し、コメディ要素を盛り上げています。「弟LOVEなエロかわお姉ちゃんとの癒しコメディ♡」というキャッチフレーズが、作品の魅力を端的に表しています。
あらすじ
主人公は、成績優秀で容姿端麗な女子高生・双葉寧子。学園では誰もが憧れるお姉さん的な存在ですが、家に帰ると一変、実の弟である乙宏にベタベタと甘える甘えん坊に変身します。このギャップが、物語の面白さを引き立てています。
登場人物
双葉 寧子(ふたば ねいこ)
声 -
赤﨑千夏(ゲーム版)
本作の主人公の一人。2年生。8月8日生まれ。乙宏の双子の姉。生徒会長を務めており、学園内では美人でしっかり者として知られ、人気も高いです。しかし、実はかなりのブラコンで、家では乙宏を「おとくん」と呼び、ベタベタしたがります。高校生でありながら、一緒に入浴したがることも。
双葉 乙宏(ふたば おとひろ)
2年生。寧子の双子の弟。8月8日生まれ。周囲から優秀な寧子と比較されることへの反発心から、髪を金髪に染めています。また、他の生徒からの嫉妬を避けるため、学校内では寧子と話さないようにしていますが、誰よりも彼女のことを理解している一番の理解者です。本人も時々甘えん坊になる一面を見せます。家庭的な一面も。
二宮 妹子(にのみや まいこ)
2年生。寧子と乙宏の同級生。普段はクールな態度ですが、根は優しい性格です。学内では、同じく双子である寧子と乙宏と過ごすことが多いです。双子の兄である阿仁には素直になれない様子。乙宏と寧子の関係を近親相姦ではないかと疑っています。
二宮 阿仁(にのみや あにぃ)
妹子の双子の兄。2年生。妹子や後輩からは「あにぃちゃん」と呼ばれています。乙宏が始めたアルバイト先で出会った同僚で、女装をしています。寧子と妹子がアルバイト先に訪れたことで、阿仁が妹子の双子の兄であり、女装男子で、同じ学校に通う同級生であることが判明します。時折、男らしさを見せることも。女装をするようになったのには、幼い頃の出来事が関係しています。
小林 大吉(こばやし だいきち)
1年生。愛音の義弟。家庭の事情で愛音と家族になりました。初めの頃はギャルに偏見を持っていましたが、作中の漫画「パティキュート」を通して仲良くなります。愛音に対して過保護な一面も。生徒会の副会長を務めており、寧子に想いを寄せています。
小林 愛音(こばやし あいね)
1年生。大吉の義姉。ギャルですが純情な性格です。周りにはオタクであることを隠しているようです。「パティキュート」を通して大吉と仲良くなりました。大吉のことを気にかけていますが、本人は気づいていません。
尾根澤 ショウタ(おねざわ ショウタ)
寧子と乙宏の従弟。小学4年生。美人のお姉さんが大好きです。乙宏とはあまり仲が良くなく、喧嘩をすることもあります。幼いころに母親を亡くし、家事全般ができる姉の千代を最高の母親と考えています。
尾根澤 千代(おねざわ ちよ)
寧子と乙宏の従姉妹。ショウタの7歳上の姉。弟にとても優しく、理想的な姉であり母親でもあります。しかし、パンツを穿き忘れるなど、うっかりした一面もあります。
百瀬 アリス(ももせ アリス)
双葉家の近所に住む一人娘。小学4年生。普段は一人で遊ぶことに慣れていましたが、ショウタや双葉姉弟と一緒にボードゲームで遊んだことで、その楽しさを知ります。年上の男性が好きなショウタをドキッとさせる魅力を持っています。寧子と乙宏を「ママ、パパ」と呼びます。
オンラインゲーム
2018年6月29日より、ブラウザゲームが「RPG アツマール」にて配信されました。ミニゲームをクリアすることで、寧子(声 - 赤﨑千夏)のボイス(全90種)を集めていく内容となっています。
主題歌
「Summer☆Girl」
作詞・歌 - 佃煮のりお
書誌情報
佃煮のりお『双葉さん家の姉弟』白泉社〈ヤングアニマルコミックス〉既刊4巻(2018年11月29日現在)
2017年8月29日発売、
ISBN 978-4-592-16056-4
2018年1月29日発売、ISBN 978-4-592-16057-1
2018年6月29日発売、
ISBN 978-4-592-16058-8
* 2018年11月29日発売、
ISBN 978-4-592-16059-5