反町浩一郎

反町浩一郎氏は、1967年12月生まれの日本の経営者です。現在は、オープンテキスト株式会社の代表取締役社長として活躍しています。

多彩なキャリア

反町氏は、1990年に慶應義塾大学商学部を卒業後、日産自動車に入社しました。日産では、営業、経営企画、工場、開発、英国勤務など、多岐にわたる業務を経験しました。特に、新人時代に埼玉の販売店で2年間営業職を務めた経験は、その後のキャリアに大きな影響を与えたと言います。この営業職時代には、月間売上台数で営業所トップを獲得したこともあるそうです。1998年には日本マイクロソフト株式会社に転職し、外資系IT企業でのキャリアをスタートさせました。マイクロソフトでは、業務執行役員 コーポレート営業統括本部長を務めるなど、重要な役割を担いました。

その後、2013年にSAPジャパンに入社し、パートナービジネス統括 バイスプレジデント、2015年にはゼネラルビジネス事業部門バイスプレジデントを歴任しました。2016年にはCAテクノロジーズ（現Broadcom）に入社し、COO（チーフ・オペレーティング・オフィサー）および日本CA社長を務めました。そして、2019年7月、オープンテキスト株式会社の代表取締役社長に就任し、現在に至ります。

幼少期から培われた行動力と適応力

反町氏は、父親が裁判官であったため、幼少期に6回もの引越しを経験しました。転校を繰り返す中で、「新しい人たちに接していくのは、そんなに苦ではなかった」と語っています。ベーゴマやメンコ、ビー玉などの遊びを通じて友だちを作り、新しい環境に溶け込む術を身につけました。小学校からは東京に落ち着き、中高一貫の私立学校に進学し、バドミントンに熱中しました。

反町氏は、「白黒はっきりと決着がつくのが好き」と語り、その性格は、常に結果を求められる営業職やマネジメント職に向いていると自覚しています。現在でも、海釣りやトライアスロンなど、アクティブな趣味を楽しんでいます。この明確な判断力と行動力は、幼少期からの経験によって培われたものと言えるでしょう。

仕事への情熱

大学時代には、塾講師のアルバイトに専念し、その中でクルマ好きになったという反町氏。特に日産車に対する思い入れは強く、「日産の技術に対するこだわりが好き」と語ります。パルサー、スカイライン、フェアレディZ、180SXなどのスポーツタイプから、テラノのような四輪駆動のSUVまで、数々の名車を乗りこなしたそうです。日産自動車への入社は、まさに憧れの実現でした。

1999年のマイクロソフトへの転職は、反町氏にとって大きなターニングポイントとなりました。伝統的な日本の製造業から、新しい時代を切り拓く外資系IT企業への転身は、ビジネスマンとしての視野を広げる大きな機会となりました。BtoCからBtoBへのビジネスモデルの転換は、営業マン個人の力だけでなく、会社全体としてのチーム力が問われることを意味しました。その中で反町氏は、自らの実力を高めていきました。

人格形成に影響を与えた一冊

反町氏の現在の仕事や生き方に影響を与えた一冊として、スティーブン・R.コヴィー著『7つの習慣 人格主義の回復』を挙げています。この本は、自己啓発の名著として広く知られており、反町氏の考え方や行動にも大きな影響を与えていると考えられます。

反町浩一郎氏は、その多彩なキャリアと持ち前の行動力、適応力で、オープンテキスト株式会社を牽引するリーダーとして、今後もその活躍が期待されます。

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