古今亭菊之丞

古今亭 菊之丞

古今亭菊之丞（ここんてい きくのじょう）は、1972年10月7日生まれで、東京都渋谷区出身の落語家です。本名は小川亮太郎で、落語協会に所属しています。彼の出囃子は『元禄花見踊（追い回し）』で、家紋は『裏梅』です。2022年7月までは三木プロダクションに在籍していましたが、同年10月からはラルテに所属しています。

経歴

古今亭菊之丞は、1991年3月に千葉県立国分高等学校を卒業後の5月に落語家の道を志し、二代目古今亭圓菊に入門します。入門からわずか2ヶ月後の7月には前座として楽屋に入り、前座名を「菊之丞」としました。1994年11月には二ツ目に昇進し、2003年9月には真打に昇進します。真打昇進に際しては、新宿末廣亭から花園神社までの「お練り」を行い、これは落語界で初めての試みでした。

私生活では、最初に一般人女性との結婚がありましたが後に離婚。その後、2013年3月にNHKアナウンサーの藤井彩子と再婚しました。これも両者にとって再婚同士の結婚となりました。

芸歴と役職

彼の芸歴は次のように展開しています：

• - 1991年5月：古今亭圓菊に入門。
• - 1991年7月：前座名「菊之丞」として活動開始。
• - 1994年11月：二ツ目に昇進。
• - 2003年9月：真打に昇進。
• - 2020年：落語協会の理事に就任。

受賞歴

古今亭菊之丞は多くの賞を受賞しており、特に注目すべきは以下の通りです：

• - 1998年：北とぴあ若手落語家競演会北とぴあ大賞。
• - 2002年：NHK新人演芸大賞落語部門大賞。
• - 2013年：第63回芸術選奨文部科学大臣新人賞（大衆芸能）。
• - 2017年：第71回芸術祭賞優秀賞受賞。

メディア出演

彼はテレビにも多く出演しており、落語関連の番組はもちろん、『いだてん』や『開運!なんでも鑑定団』など、様々な形式で幅広く活躍しています。また、映画『二つ目物語』では重要な役を果たし、声優としても『ファインディング・ドリー』での吹き替えに挑戦しました。

著書とリリース

菊之丞は著作も手がけており、2010年には『こういう了見』を出版しています。また、落語のCDやDVDも複数リリースしており、ファンにとっては貴重な音源となっています。

演目と弟子

主に怪談噺や廓噺、政談、左甚五郎ものを演じている彼ですが、弟子としては古今亭雛菊がいます。彼は、これまでに他の弟子も受け入れたものの、全て高座を持つ前に辞めてしまった経緯があります。

まとめ

古今亭菊之丞は、伝統的な落語の枠を越え、テレビや映画など多様なメディアで活躍し、現代の落語界を牽引しています。彼のユニークなスタイルと豊かな表現力は、多くの人に愛され続けています。

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