古河総合公園

古河総合公園（古河公方公園）

茨城県古河市にある古河総合公園は、22.4ヘクタール（未整備部分を含むと25.2ヘクタール）の広大な敷地を有する都市公園です。2015年に「古河公方公園」という愛称が付けられ、市民に親しまれています。

公園の特徴

この公園は、景観学者の中村良夫氏が設計監修を手掛け、「人間の歴史と自然の変遷が混ざり合う風景」をテーマに造られました。中村氏は、公園の維持管理だけでなく、イベント企画・実施を行う「パークマスター」制度も提案し、公園の活性化に貢献しています。

園内には、古河公方足利氏の御所跡である古河公方館跡、徳源院跡、御所沼などの歴史的な遺構が点在しています。また、旧飛田家住宅や旧中山家住宅といった古民家を移築した民家園、広大な芝生広場、遊具広場、大賀ハスの蓮池などがあり、多様な楽しみ方ができます。

特に有名なのが、約2000本の花桃が植えられた桃林です。これは、江戸時代に藩主が桃の植樹を奨励したことに始まる「古河桃園」を再現したもので、毎年3月下旬から4月上旬には「古河桃まつり」が開催され、多くの観光客で賑わいます。

2003年には、ユネスコとギリシャが主催する「文化景観の保護と管理に関するメリナ・メルクーリ国際賞」を日本で初めて受賞し、その文化的価値が国際的にも認められました。

公園の管理運営は、一般財団法人古河市地域振興公社が行っています。

歴史

古河総合公園は、1972年の大総合公園主要構想案を皮切りに、整備が進められてきました。1973年には古民家の移築、1975年には一部開園、そして1977年には第1回桃まつりが開催されました。その後も、遊具の寄贈、クジャク小屋の建設、御所沼の復元など、様々な整備が行われ、現在の姿になりました。

2003年には、古河総合公園づくり円卓会議が開設され、地域住民との協働による公園づくりが始まりました。そして、2015年には「古河公方公園」という愛称が採用され、より親しみやすい公園となりました。

主な施設

古河公方館跡: 初代古河公方・足利成氏によって築かれた中世の城館跡です。
御所沼: 古河公方御所の周りにあった沼で、伝説ではダイダラボッチの足跡が沼になったとされています。一時消滅しましたが、一部が復元されました。
徳源院跡: 古河公方ゆかりの寺院跡で、足利義氏とその娘の墓があります。
公方様の森: 御所沼に囲まれた半島状の台地で、かつての古河公方御所の跡地です。
管理棟: 1998年に完成した木造の建物で、公園の入り口に位置しています。
ジェラテリア: 御所沼のほとりにあるガラス張りの飲食施設で、雪華園（乾坤八相の庭）が隣接しています。
文化財: 古河公方足利成氏館跡、古河公方足利義氏墓所、旧飛田家住宅、旧中山家住宅など、歴史的価値の高い文化財が園内にあります。

イベント・花の見頃

梅: 2月上旬～3月頃
古河桃まつり: 3月20日～4月5日
ふるさと古河新茶まつり: 5月第三日曜日
大賀ハス: 7月
ハギ・ススキ: 9月
紅葉: 10月下旬～11月下旬

交通アクセス

JR古河駅、新古河駅からタクシーで約10分、徒歩約40分
東北自動車道 久喜ICから車で約30分、館林ICから車で約20分
圏央道 境古河IC、五霞ICから車で約30分

周辺施設

ネーブルパーク
広域中央運動公園

その他

古河総合公園（古河公方公園）は、歴史と自然が調和した魅力的な公園です。四季折々の花々や歴史的な遺構を楽しみながら、ゆっくりと散策してみてはいかがでしょうか。

外部リンク

古河公方公園（古河総合公園）公式ホームページ
こがナビ（古河市観光協会）
古河市地域振興公社
株式会社雪華

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