古賀伸明

古賀伸明のプロフィールと労働運動

古賀伸明（こが のぶあき、生年1952年）は、福岡県出身の日本の労働運動家として知られ、元日本労働組合総連合会（連合）の会長を務めた人物です。彼はまた、選択的夫婦別姓制度の実現を目指す民法改正運動の呼びかけ人としても活動していることから、労働者の権利向上に対して熱心な取り組みを続けています。

学歴とキャリアの始まり

古賀氏は宮崎大学工学部を卒業後、1975年に松下電器産業に入社します。同社での彼のキャリアは、労働組合活動から始まりました。彼は松下電器の労働組合内で、部門や支部の執行委員長を歴任し、1986年には中央執行委員としての役職に就きます。その後も1996年に中央執行委員長に就任し、2000年には全松下労働組合連合会の会長を務めています。

日本労働組合総連合会での功績

古賀氏は2005年から2009年まで日本労働組合総連合会（連合）の事務局長を経て、第6代連合会長に就任しました。この間、彼は労働者の賃上げを強く支持し、「賃上げすれば必ず消費が上向く」という信念を持って活動していました。彼の賃上げに関する主張は、労働者階級の生活向上に直結する重要なテーマであり、この理念に基づいてさまざまな政策提言を行いました。

政治への影響と公私

古賀氏は、常に民主党を支持しており、2009年の政権交代にも大きな影響を与えたとされています。彼の言葉に「フェスティナレンテ（ゆっくりと、しかし、確実に）」があり、これは彼の長期的な目標に向かって着実に進んでいく姿勢を象徴しています。各種の会見やスピーチでは、労働市場の動向に対する慎重でありながらも強い姿勢が見受けられました。

2013年には、安倍政権の要請でボーナスを増やす企業が増えているとの newsに対して、これは「政権への親和性が強い企業の動きだ」と表現し、賃上げに対しては冷静ながらも真剣に取り組む重要性を指摘しました。また、同年の消費増税に関して「粛々とやるべきだ」とし、適切な時期に増税を実施する必要があるとの見解を示しました。

その後の活動

古賀氏は2012年に公益財団法人連合総合生活開発研究所の理事長を経て、2015年に連合会長を退任しました。以降も、彼は年金積立金管理運用独立行政法人の経営委員を務めるなど、労働運動の発展に寄与しています。今後も、古賀氏の動向に注目し、彼がどのように労働運動に取り組んでいくのかが期待されています。

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