可児市コミュニティバス

可児市コミュニティバス

可児市コミュニティバスは、岐阜県可児市が運行する地域密着型の公共交通機関です。市民の日常生活の移動手段を確保するとともに、観光客の利便性向上も目指しています。このコミュニティバスは、以下の3つの運行形態で構成されています。

さつきバス

「さつきバス」は、可児市の花であるサツキにちなんで名付けられた、市内を巡回する定時路線バスです。主に月曜日から土曜日に運行しており、市内主要エリアを結ぶ路線網を形成しています。運行は東濃鉄道に委託されています。

電話で予約バス

「電話で予約バス」は、事前に電話予約が必要なデマンド型の乗合タクシーです。主に廃止されたバス路線の代替手段として、地域住民の細やかな移動ニーズに対応しています。可児タクシーと新太田タクシーが運行を担当し、車両側面には「電話で予約バス」と明記されています。

おでかけしよKar Kバス

「おでかけしよKar Kバス」は、土曜日、日曜日、祝日、振替休日に運行される、観光やレジャー向けのコミュニティバスです。定時定路線型のバス「Kバス」と、デマンド型の乗合タクシー「Kタク」で構成されていましたが、2020年1月にKタクが電話で予約バスに統合されました。Kバスは可児駅を中心に、観光文化施設を巡る2路線を運行しています。

沿革

可児市コミュニティバスの歴史は、2000年10月に「さつきバス」の運行開始に遡ります。当初は8路線でスタートしましたが、2005年の兼山町との合併に伴い、兼山線が新設され10路線体制となりました。

その後、利用状況や地域ニーズの変化に応じて、路線の廃止やデマンド型交通への転換が進められました。特に「電話で予約バス」は、2009年の実験運行を経て、2010年から本格的に導入されました。2017年には、週末限定の「おでかけしよKar」の試験運行が開始され、2018年から本格運行へと移行しました。

2020年には、Kバスの路線再編とKタクの電話で予約バスへの統合が行われ、現在の運行体制が確立しました。

運賃・乗車券類

さつきバス

1乗車：200円
小学生、65歳以上：100円
未就学児：無料
障害者割引あり
交通系ICカードは利用不可、専用回数券あり

電話で予約バス

1乗車：300円（一部地区200円）
小学生など：半額
未就学児：無料（同伴者1人につき1人まで）
乗継割引あり
専用回数券あり

おでかけしよKar Kバス

1乗車：300円（1日乗車券500円）
小学生：半額
未就学児：無料
障害者割引あり
交通系ICカードは利用不可
他路線からの乗継割引あり

現行路線

さつきバス

西部線：西可児駅 - 若葉台 - 春里地区センター - 可児とうのう病院 - ヨシヅヤ可児店 - 中央通り - 市役所 - 図書館 - 可児駅
東部線：ぎふワールド・ローズガーデン - 羽生ヶ丘 - 図書館 - 可児駅 - 図書館 - 市役所 - ドン・キホーテUNY可児店 - 中央通り - ヨシヅヤ可児店 - 可児駅
桜ケ丘線：桜ケ丘1丁目 - 皐ケ丘4丁目 - 桜ケ丘地区センター - 皐ケ丘1丁目 - 桂ケ丘1丁目 - 緑ケ丘2丁目 - 伊川 - ヨシヅヤ可児店 - 市役所 - 図書館 - 可児駅
兼山線：可児駅 - 図書館 - 市役所 - ドン・キホーテUNY可児店 - 前波公民館 - ラスパ御嵩 - 兼山郵便局前 - 元役場前 - 六角堂 - 兼山橋 - 秋葉台 - 兼山郵便局前 - ラスパ御嵩 - 旧中恵土消防車庫 - ドン・キホーテUNY可児店 - 市役所 - 図書館 - 可児駅
中心循環線：可児駅 - 図書館 - 市役所 - ドン・キホーテUNY可児店 - 中央通り - ヨシヅヤ可児店 - 徳野 - 日本ライン今渡駅 - 文化創造センター - 可児駅

電話で予約バス

以下の地区で運行。乗車には事前予約が必要。

下恵土・広見地区
今渡・川合・土田地区
春里・姫治地区
羽崎・二野・久々利地区
大森地区
帷子地区
広見東・中恵土地区

おでかけしよKar Kバス

木曽川鳩吹山線：可児駅 - 図書館 - 文化創造センター - 日本ライン今渡駅 - 木曽川渡し場遊歩道（西口） - 白鬚神社参道口 - 可児とうのう病院 - 鳩吹山登山口
光秀桃山陶線：明智駅 - 可児ッテ - 明智城跡口 - ぎふワールド・ローズガーデン - 可児郷土歴史館 - 荒川豊蔵資料館

可児市コミュニティバスは、地域住民の生活を支える重要な公共交通機関として、また観光客にとっても便利な移動手段として、今後もその役割を担っていくことが期待されます。

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