ぎふワールド・ローズガーデン

ぎふワールド・ローズガーデンについて

ぎふワールド・ローズガーデンは、岐阜県可児市にある県営都市公園で、2021年10月9日に「花フェスタ記念公園」から名称を変更しました。約6,000種2万株のバラが植えられており、世界有数のバラ園として知られています。

歴史

この公園は、1984年に県営都市公園として計画が始まり、用地の確保が開始されました。1993年の全面供用を目指し、1989年には花トピア（岐阜県花き総合指導センター）が開設されました。

1992年には野球場とテニスコートがオープンし、1995年には花フェスタ'95ぎふが開催されました。このイベント後、敷地調整のため一時休園しましたが、1996年に再オープンし、有料化とともに「花フェスタ記念公園」と改称しました。

2001年にはモーニング娘。が野球場でライブを開催し、2003年には世界バラ会議の優秀庭園賞を日本で初めて受賞しました。2005年には花フェスタ2005ぎふが開催され、愛知万博との関連で多くの来場者がありました。

2011年からは指定管理者による管理運営が行われ、2015年には花フェスタ2015ぎふが開催されました。2020年から2021年にかけては、公園内の花のミュージアムに大河ドラマ『麒麟がくる』の大河ドラマ館が開館し、その後、明智光秀ゆかりの地などを発信する「明智荘の館」がオープンしました。

そして2021年10月9日、公園の名称は「ぎふワールド・ローズガーデン」に変更されました。

バラのテーマガーデン

園内には14のテーマに基づいたバラ園があり、バラの品種の豊富さだけでなく、庭園設計や展示方法も多岐にわたります。

ウェルカムガーデン: ローズペイサージュガーデンとして世界最大規模を誇り、約5,500株のバラが植えられています。
香りの庭: 香り高いバラが集められています。
アンネのバラ園: アンネのバラとアンネ・フランクの銅像があります。
ペルシャのバラの庭: 「アラビアンナイト」にちなんだ品種や、エキゾチックなバラが楽しめます。
ニューローズガーデン: 新種のバラをいち早く観賞できます。
フレンドシップガーデン: 英国王立バラ協会との提携を記念して作られました。
ローズテラスとバラ回廊: 四季咲きのバラを見渡せるテラスと、323mのバラのトンネルがあります。
オールドローズガーデン: オールドローズを鑑賞できます。
ロイヤルローズガーデン: 世界各国の王族にちなんで名付けられたバラが植えられています。
ホワイトローズガーデン: 白いバラと草花をアレンジした庭園です。
テラスガーデン: イタリアのテラス庭園の手法を取り入れたバラ園です。
モロッコロイヤルローズガーデン: モロッコ王国から寄贈されたバラの庭です。
水とバラの庭: 日本庭園とバラを融合させた庭園です。
6月の庭: 6月上旬に見頃を迎える遅咲きのつるバラが集められています。

明智荘の館

2022年1月8日から12月28日までの期間、「承久の乱」を中心に、岐阜県が舞台となった「壬申の乱」や「関ヶ原の戦い」に関する展示が行われました。ゆかりの地の魅力を発信するパネルや甲冑展なども開催されました。

織部庵（茶室）

千利休の弟子である古田織部の「オリベイズム」が随所に見られる本格的な茶室です。

アクセス

公共交通機関

JR太多線可児駅・名鉄広見線新可児駅からバス。
直行シャトルバス（2021年1月11日まで毎日運行）。
可児市コミュニティバス（さつきバス）東部線が可児市中心部より月～土曜日に運行。
土・日曜日と祝日には、名鉄広見線明智駅からKバスが運行。
季節によっては、名鉄バスと東鉄バスが共同運行する都市間高速バスが延長運行されることもあります。
名鉄広見線明智駅または顔戸駅から徒歩約30分。
ふれあい予約バス（御嵩町のデマンド型交通）。

自動車

東海環状自動車道可児御嵩ICから約2km。
国道21号や多治見市方面からは、県道83号と県道381号の2つのアクセス道路があります。