可搬形発電設備専門技術者

可搬形発電設備専門技術者について

概要

可搬形発電設備専門技術者とは、一般社団法人日本内燃力発電設備協会が実施する資格講習を受けた後、認定された専門家のことを指します。この資格は、1986年に制定され、建設現場などで使用される可搬形、つまり移動式の発電機を取り扱うために必要な技術者を育成することを目的としています。出力が10kW以上の可搬形発電機は、電気事業法第38条に該当する自家用電気工作物に含まれるため、特定の規制が課せられます。

自家用電気工作物の設置者は、各組織において保安規程を策定し、電気主任技術者を専任する必要があります。電気主任技術者は、電気設備に関する一定の知識や技能を持っている有資格者でなければなりません。この資格は、電気事業法には明示されていませんが、可搬形発電設備専門技術者や自家用発電設備専門技術者が、電気主任技術者の専任に必要な知識と技能の証明書として認められています。

職務内容

可搬形発電設備専門技術者の主な職務は、可搬形発電機の点検と整備です。これらを実施後は、日本内燃力発電設備協会から発行される「可搬形発電設備点検済証」を貼付することが求められます。また、業務の範囲は据付工事部門と保全部門の二つに分かれています。

資格講習

資格を取得するためには、日本内燃力発電設備協会が各地で毎年開催する2日間の講習を修了し、試験に合格する必要があります。この試験には、3年以上の実務経験が応募条件として求められます。資格取得後は、5年ごとに更新のための講習を受けることになります。

令和7年度講習実施概要

• - 受験申込期間: 令和7年3月17日（月）から令和7年6月13日（金）まで
• - 受験申込料: 33,400円（消費税10%含む）
• - 受験日: 令和7年9月4日（木）から令和7年11月6日（木）の間の2日間
• - 開催地区:

- 札幌：9月24日、25日
- 仙台：9月10日、11日
- 東京：9月4日、5日、10月21日、22日
- 名古屋：10月15日、16日
- 大阪：10月9日、10日
- 広島：11月5日、6日
- 福岡：10月29日、30日

関連項目

• - 自家用発電設備専門技術者
• - 内燃力発電
• - エンジン発電機

外部リンク

• - 一般社団法人日本内燃力発電設備協会

このように、可搬形発電設備専門技術者は、移動式発電機の管理運用に深い知識と技術を要し、専門講習を通じてそのスキルを証明しています。資格を持つことで、安定した電力供給の一翼を担う重要な役割を果たします。

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