台北市議会

台北市議会について

台北市議会は、台湾の台北市における主要な立法機関です。この議会の議員は、2022年の選挙を経て選出された第14期議会に属しています。台北市の政策立案や法律の制定に関与する重要な組織です。

沿革

台北市議会は、1945年に施行された地方自治に基づいて設立されました。この年の12月26日に台湾省行政長官公署は「台湾省各級民意機関成立方案」を発表し、その後の1946年には参議機関として台北市に台北市参議会が設置されました。1950年には、この参議会が台北市議会に改組され、正式な立法機関としての役割を果たすようになりました。

1967年、台北市は院轄市に昇格し、最初の市議会が設立されるまでの暫定的な立法機関として、台北市臨時市議会が設置されました。そして1969年の第1期市議会議員選挙を経て、台北市議会が正式に発足しました。

その後は、1994年に「直轄市自治法」が施行され、議会の地位や権限が法的に確認されました。また、1998年には「地方制度法」が導入され、地方自治体の運営が明確化されました。

議員の選出

台北市議会の議員は、20歳以上の市民による直接選挙で選ばれます。任期は4年間で、多選制限はありません。2022年時点では、議員定数は合計61人で、台北市内の8つの選挙区に分けられています。各選挙区の定数は以下の通りです。

• - 第1選挙区: 12席（士林区・北投区）
• - 第2選挙区: 9席（内湖区・南港区）
• - 第3選挙区: 9席（松山区・信義区）
• - 第4選挙区: 8席（中山区・大同区）
• - 第5選挙区: 8席（中正区・万華区）
• - 第6選挙区: 13席（大安区・文山区）
• - 第7選挙区: 1席（平地原住民）
• - 第8選挙区: 1席（山地原住民）

歴代正副議長

歴代の正副議長は市議会の運営を担う重要な役割を果たしており、市民の意見を反映するための活動を行っています。議長は議会の議題を進行し、議員間の調整を行う重要な存在です。

議場所在地の変遷

議会の議場はその設立当初から変遷を遂げています。最初は台北市中山堂が利用されていましたが、1964年になると新しい庁舎が設置されました。その後1990年には信義区に移転し、現在の庁舎があります。旧庁舎については、一時保存運動が起きましたが実現せず、2016年に取り壊されました。2024年には、その跡地に新しいオフィスビルが建設中です。

まとめ

台湾の台北市議会は、地域の重要な政治機関として市民の意見を反映し、法の制定や政策推進に努めています。市民の代表として選ばれた議員たちが、地域の発展に向けた議論を活発に行っています。

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