台北捷運新店線

新店線：台北捷運の主要路線

台北捷運の新店線は、台湾台北市中心部から南部の新北市新店区に至る路線です。全長9.3kmの全線地下路線で、台北捷運の重要な路線の一つとして、多くの乗客を輸送しています。

路線概要と運行状況

新店線は、当初は独立した路線でしたが、松山線の開業後、松山線と直通運転を行うようになり、現在では松山駅と新店駅を結ぶ松山新店線の一部として運行されています。七張駅からは小碧潭支線も分岐しています。駅数は小南門線区間を除くと10駅です。

運行間隔は、時間帯によって異なり、平日のラッシュ時は約3～5分間隔と頻繁に運行されますが、それ以外の時間帯や深夜は6～8分間隔、23時以降はさらに本数が減少します。かつては独立系統だった小南門支線は、10分間隔で運行されていました。運行時間は、概ね午前6時から深夜24時頃までです。全列車が各駅停車で運行されています。運行時刻表は、2018年から駅別で公開されています。

設備とサービス

新店線の駅は全て地下駅で、ワンマン運転方式を採用しています。バリアフリー化も進められており、車椅子利用者にも配慮した設備が整えられています。また、列車内では携帯電話の通話が可能ですが、小声での通話を促す案内がされています。

一方で、駅構内には売店や自動販売機がなく、車内での飲食は禁止されています。飲食の持ち込みは罰金の対象となるため、注意が必要です。ホームドアの設置も順次進められています。

車両

新店線で使用されている車両はC371型とC381型で、いずれも6両編成です。1両の長さは23.5m、幅は3.2mで、1編成の乗車定員は1914名と、日本のJR在来線の通勤型電車の7両編成、もしくは12両編成分に相当する輸送能力を誇ります。車両基地は、七張駅から小碧潭支線沿線にある新店機廠に設置されています。

歴史

新店線の開業は段階的に行われました。

1998年12月25日：中正紀念堂駅～古亭駅間が開業。淡水線、中和線との直通運転を開始。
1999年11月11日：古亭駅～新店駅間が開業し、新店線全線が開通。
2000年8月31日：小南門線が事実上の延伸区間として開業。
2012年9月30日：新荘線の古亭駅延伸開業に伴い、中和線との直通運転を中止し、台電大楼駅折返しに変更。
2013年11月24日：信義線開業に伴い、北投～台電大楼間の運転を中止し、小南門線西門～台電大楼間の運転を開始。
2014年11月15日：松山線開業に伴い、松山線との直通運転を開始。

まとめ

新店線は、台北市中心部と新店区を結ぶ重要な交通手段として、多くの利用者によって日々利用されています。バリアフリー化の進展や携帯電話の通話可能範囲の拡大など、利用者の利便性を高めるための取り組みが行われている一方、車内での飲食制限など、利用者への注意喚起も必要です。今後とも、安全で快適な運行が期待されます。

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