台2線

台2線の概要

台2線（たいにせん）は、台湾北部の海岸線に沿って新北市淡水区の関渡大橋から宜蘭県蘇澳鎮に至る重要な省道です。全長は167.674kmで、淡水と金山を結ぶ区間を淡金公路、金山と基隆を結ぶ区間を基金公路と呼ぶなど、地域の文化や歴史に深く根付いた道路として知られています。特に、台北と宜蘭を結ぶ唯一の交通路であった基隆から蘇澳間は北部浜海公路と呼ばれ、この道は古くから交通の大動脈としての役割を果たしてきました。

この省道は、台湾東北海岸の開発に寄与し、1979年に北部浜海公路が開通した後は観光業の振興にもつながりました。観光局が東北角・宜蘭海岸国家風景区管理処を設立し、この地域の観光開発に取り組んでいます。

歴史的背景

清代から日本統治時代

台2線の起源は清朝時代に遡ります。当時、淡水庁が設置され、淡水から台北への道が整備されました。さらに金包里や基隆を結ぶ小路が作られ、金山からは魚路古道を経て陽明山を超え、台北へと続いていました。日本統治時代には、この地域の自動車道路が整備され、以前の小道はより大きな道路網へと発展しました。

台湾公路法施行後

1962年に施行された公路法に基づき、台2線はその番号が付けられ、北淡公路として知られる道路は台2線に指定されました。また、台2甲線や台2乙線といった支線も設定され、台北市内、士林、北投を経由して淡水へと続く重要な交通路となりました。これにより、台2線の従来のルートから若干の変更が行われながらも、交通網はますます発展していきました。

第二次・第三次整備事業

1978年には、北部浜海公路が開通し、それに伴い台2線は改訂されました。これにより台2線の総延長が約20㎞増加し、全長は170㎞を超えることとなります。1993年には再度の整備が行われ、旧道や支線の確認や変更が行われました。例えば、台2乙線は住民交通の便を考慮し改変され、元々の台北市内のルートは廃止されるなどします。

現在の状況

近年においても、数段階の整備が行われています。1999年から2000年にかけて県道190線が台2庚線として昇格し、その他にもいくつかの支線が整備されています。特に2001年には台2乙線が再度省道として指定され、起点が関渡大橋に移されるなど、アクセスの向上に寄与しています。

通過する自治体と接続道路

台2線は新北市や基隆市、さらに宜蘭県を通過します。特に、淡水区から蘇澳鎮にかけて多くの自治体を結び、生活交通として重要な役割を果たしています。また、数本の支線がこの道路に接続されており、それぞれの自治体の発展にも寄与しています。

最後に、台2線は台湾の交通網において重要な一部を形成しており、最近の開発や変化を受けながらも、依然として多くの人々に利用されています。

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