吉上亮

吉上 亮（よしがみ りょう）について

基本情報
吉上亮は1989年2月18日生まれの日本のSF作家で、日本SF作家クラブの会員です。彼は2015年度より、日本推理作家協会にも参加しています。

出身と学歴
埼玉県で育った吉上は、早稲田大学文化構想学部を卒業しました。中高校時代は剣道部に所属し、文化的な活動からはやや離れた生活を送っていました。しかし、高校3年生の春、友人の影響で文芸部の文化祭に参加し、小説を執筆した経験が彼の創作への道を開くきっかけとなりました。

「おもしろかった」という感想をたくさん得たことが、書くことへの興味を引き起こし、その後、大学ではノベルゲーム製作に2年間を費やしました。大学3年生になってからは、東浩紀教授の「小説表現」の授業に参加し、本格的な小説執筆に取り組み始めました。

デビューまでの道のり
吉上は、彼のデビュー作である「パンツァークラウン フェイセズ」の初期プロットを2011年3月11日に仕上げました。しかし、初稿をライトノベル新人賞に応募したものの、一次審査で不採用となってしまいます。その際の出来に納得がいかず、彼は大幅に改稿を行いました。2012年初め、東浩紀から講評を受け、その後、塩澤快浩（ハヤカワ文庫『S-Fマガジン』編集長）にも評価をもらいました。

最終的に再改稿を進めた末に、塩澤から「出版しよう」との言葉を受け取り、彼の作家としてのキャリアが始まりました。

影響を受けた作家たち
吉上亮は、特に日本の作家たちから多大な影響を受けています。具体的には、冲方丁や川上稔、深見真といった名前が挙げられます。また、海外作家ではアーサー・C・クラークやフィリップ・K・ディック、ジョン・ミルトンの作品を評価しています。この他にも、映像監督やクリエーターからの影響も感じており、富野由悠季や押井守、北野武といった名匠たちの作品も彼のクリエイティブな影響源といえます。

子どものころに見た特撮や初期の平成仮面ライダーからも影響を受け、彼のスタイルに色濃く反映されています。

主要な作品リスト
吉上の著書には、以下のような作品があります。

• - オリジナル作品

- 『パンツァークラウン フェイセズ Ⅰ』 （2013年5月）\
- 『パンツァークラウン フェイセズ Ⅱ』 （2013年6月）\
- 『パンツァークラウン フェイセズ Ⅲ』 （2013年7月） \
- 『生存賭博』 （2016年4月） \
- 『泥の銃弾』 （2019年3月）\

• - ノベライズ作品

- 『PSYCHO-PASS ASYLUM』 シリーズ (2014-2016)
- 『PSYCHO-PASS サイコパス 3』 シリーズ (2019-2020) \
- 『封神演義 導なき道へ』 (2018年6月) \

• - 漫画原作

- 『ドープマン』 (2022年7月 - 現在) \
- 『POLICE TRIBE K-9』 (2024年 - 連載中) \

エッセイとその他の活動
吉上は短編小説だけでなく、エッセイや論考なども執筆しています。彼の視点から現代社会やSFの未来について語る作品が多く、様々なメディアで発表されています。また、アニメやゲームの脚本家としても活動し、特に「PSYCHO-PASS」シリーズや、「ウルトラマンアーク」などでその才能を発揮しています。

結びに
吉上亮は、独自の視点と高い創作力を持つ作家として、多方面で活躍しています。彼の作品がどのような新しい世界観をもたらすのか、今後の作品にも期待が寄せられています。

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