吉本超合金

吉本超合金

『吉本超合金』は、1997年10月から2000年7月までテレビ大阪で放送されていた、吉本興業とテレビ大阪が共同制作したバラエティ番組です。FUJIWARAと2丁拳銃の4人がレギュラーを務め、深夜の時間帯に、体を張ったロケ企画や過激な罰ゲームに挑戦する内容で、関西を中心に人気を博しました。

概要

番組は、FUJIWARAと2丁拳銃の4人が、街の様々な場所でロケを行い、様々な企画に挑戦するというスタイルで進行しました。初期の頃は、プレイステーションのゲームソフトをテーマに、そのゲームにちなんだ企画を行うという形式でしたが、1999年4月からはゲーム紹介を廃止し、ロケ企画に重点を置くようになりました。

ロケには、baseよしもとの芸人仲間はもちろん、雨上がり決死隊や博多華丸・大吉など、当時すでに全国区で活躍していた芸人たちもゲストとして参加しました。

番組の名物は何と言っても、過激な罰ゲームの数々でした。「息でけへん祭り」など、これまでどの番組にも前例のないような罰ゲームが、番組構成作家によって考案され、出演者たちを苦しめました。特にFUJIWARAの2人は、罰ゲームを受けることが多く、番組を盛り上げました。

また、一般人を巻き込む「素人イジリ」も、番組の特徴の一つでした。出演者たちがロケ現場に居合わせた一般人に無茶ぶりをしたり、いじったりすることで笑いを生み出しましたが、行き過ぎた演出で一般人の反感を買うこともありました。

番組のリニューアルを機に、ナレーターが石野桜子に交代し、番組終了までナレーションを担当しました。番組内では、FUJIWARA、2丁拳銃、石野桜子の5人をモデルにしたキャラクターがマスコットとして登場し、親しまれました。

番組は、2丁拳銃が東京進出のために番組を卒業することになり、2000年7月2日に放送を終了しました。その後、FUJIWARAの2人がメインを務める『吉本超合金F』としてリニューアルされました。

番組の影響

『吉本超合金』は、2丁拳銃が東京進出の足がかりを作るきっかけとなり、天然素材解散後に人気が低迷していたFUJIWARA、バッファロー吾郎が再評価されるなど、出演者のその後の活躍に大きな影響を与えました。また、ケンドーコバヤシや中川家、サバンナなど、この番組から全国区の人気を獲得した芸人も数多く存在します。さらに、西田哲也、ハスミマサオ、上地茂晴といった、現在東京や大阪で活躍する人気放送作家もこの番組の出身です。

主な企画

カラフル超合金
超合金牛乳ファイト
超合金自腹夢競馬
超合金秘密指令
遊園地企画
超合金幸せの青い鳥を探せ
超合金番組CMを作れ
超合金裸一貫キャンプ
* 超合金ボーントゥビーワイルド大賞

DVD

番組のDVDは、2003年に5000セット限定で発売され、2014年にはデジタルリマスター版が発売されました。また、2017年には、アキナ、ゆりやんレトリィバァ、おいでやす小田が出演するリバイバル番組『吉本超合金BAN』が大阪チャンネルで公開されました。

『吉本超合金』は、深夜番組でありながら、過激な企画や演出で多くの視聴者を魅了し、その後のバラエティ番組に大きな影響を与えました。また、多くの人気芸人を輩出し、お笑い界に新たな風を吹き込んだ番組として、その功績は高く評価されています。

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