吉沢緑時

吉沢 緑時（よしざわ りょくじ）

吉沢緑時は、長野県出身の日本の漫画家です。彼はかつて別名義として「吉沢良支」を使用していたことでも知られています。彼の作品は多彩で、ユーモアと独特なタッチが特徴です。また、尊敬する漫画家に植田まさしや岡田あーみんを挙げており、その影響が彼の作品にも色濃く反映されています。

来歴

吉沢は2001年に24歳で漫画界にデビューしました。この年、彼の作品『蝿地獄』がヤングジャンプ月例第1回MANGAグランプリで佳作を受賞したことを皮切りに、彼の才能は次第に認識されるようになりました。同年、次々とコンテストで入賞し、特に『呪いの携帯人形21』や『エレベーターガールズ』が月間ベスト賞を受賞しました。この流れの中で、『週刊ヤングジャンプ』にて「蝿地獄」が掲載されることになりました。

吉沢は2003年には「縁切り様」を発表し、作家名を「吉沢緑時」と改めました。この年以降も、様々な作品を発表し続け、特に2005年には『ビジネスジャンプ』での連載『ダメ人間タカギ』がスタートしましたが、10話で終了しました。

彼の代表作である『ざんねんなこ、のんちゃん』は2007年に連載が始まり、2011年にはこの作品の実写映画版が公開され、多くのファンを魅了しました。映画は平林克理が監督し、主演にみひろを迎え、大きな注目を浴びました。

作品リスト

連載作品

• - ダメ人間タカギ:『ビジネスジャンプ』(2005年19号 - 2006年4号)
• - ざんねんなこ、のんちゃん:『ヤングチャンピオン』(2007年21号 - 2008年20号)
• - やまちち:『ヤングチャンピオン』(2010年20号 - 2011年15号)
• - こわいものみたさん:『ニュータイプエース』(2012年6月 - 2013年23号)
• - 秘みこさまー！:『少年チャンピオン』(2012年28号 - 同年32号)
• - 俳句トゥ ザ フューチャー:『週刊漫画TIMES』(2013年 - 2014年)
• - 受付の白雪さん:『月刊アクション』(2013年7月号 - 2015年6月号)
• - ななめ下いくナナコちゃん:『別冊ヤングチャンピオン』(2014年11月号 - 2016年10月号)
• - 出没！アダチック天国:『まんがライフオリジナル』(2017年5月号 - 2020年12月号)
• - マザ婚:『めちゃコミック』(2021年10月4日 - 2023年7月4日)
• - ヒドゥラ:『ヤングキング』(2024年6号 - 現在連載中)

読み切り

• - 蝿地獄:『週刊ヤングジャンプ』(2001年44号)
• - 縁切り様:『週刊ヤングジャンプ』(2003年15号・原作：かっぱ堂)
• - その他にも多くの短編を作成しており、様々なユニークなアイディアで読者を楽しませています。

書籍

彼の人気作品は書籍としても出版され、多くの読者に読まれています。代表作には『ざんねんなこ、のんちゃん』（2008年）、『やまちち』（2011年）、『受付の白雪さん』（2014年）、そして最新作の『マザ婚』（2023年）などがあります。

その他の情報

吉沢緑時は、師匠として栗原正尚やふなつ一輝を挙げており、業界内でも影響を受けた存在として尊敬しています。また、彼は中学生時代からの友人であるお笑いコンビ「こてつ」の河合武俊とも親しい関係にあります。

今後も彼の新作や活動から目が離せません。

もう一度検索