吉田好太

吉田 好太（よしだ こうた）氏の経歴

吉田好太氏は、1977年12月24日に東京都で生を受けた元プロ野球選手です。現役時代は内野手としてプレーし、特に大阪近鉄バファローズ在籍時には、その登録名に「好太」が用いられました。

野球への道のりは、港東シニアで始まりました。シニア時代のチームには、後にプロでも活躍するG.G.佐藤氏が後輩として在籍していました。高校は神奈川県の強豪、桐蔭学園高校に進学。ここで彼は才能を開花させ、野球部の一員として2度にわたり選抜高等学校野球大会に出場しました。特に、第67回大会ではチームの主将を務めるなど、リーダーシップも発揮しました。

高校卒業後、吉田氏が選択したのは異例とも言える道でした。日本の大学や社会人野球を経由せず、直接海を渡り、メジャーリーグ球団であるオークランド・アスレチックス傘下のアリゾナリーグでプレーしました。海外での経験を積んだ後、1998年のNPBドラフト会議において、大阪近鉄バファローズから8巡目で指名を受け、日本国内のプロ野球の世界へと足を踏み入れました。

近鉄バファローズに入団後、登録名は「好太」となりました。プロ入り後、一軍の舞台に初めて立ったのは2000年のことでした。2000年8月19日、グリーンスタジアム神戸で行われた対オリックス・ブルーウェーブ戦で、8回表に代走として出場し、プロ初出場を記録しました。しかし、プロ野球の世界は厳しく、翌2001年にはチームから戦力外通告を受けます。

プロ選手としての道を諦めなかった吉田氏は、同年オフに開催された12球団合同トライアウトに参加しました。数多の参加者がいる中で、彼はただ一人の合格者となり、横浜ベイスターズへの移籍を勝ち取ります。横浜では登録名を本名の「吉田 好太」に戻し、2002年シーズンを戦いましたが、この年限りで現役を引退することを決断しました。

現役時代の背番号は、近鉄時代（1999年 - 2001年）には「91」、横浜時代（2002年）には「60」を背負いました。

プロ野球選手としてのキャリアを終えた後、吉田氏は様々な分野に挑戦しました。最初は不動産業に携わりましたが、その後は家業を継ぎました。しかし、その家業も閉店することとなり、再び新たな道を模索します。日本プロ野球OBクラブのスタッフとしてプロ野球界との繋がりを維持した後、最終的には独立し、スポーツマネジメント会社「MOOSE SPORTS」を立ち上げ、現在に至ります。

高校での甲子園出場、海外マイナーリーグ挑戦、NPBでのプレー、そして引退後の多岐にわたるキャリアチェンジと独立起業。吉田好太氏の人生は、野球選手として、そして一人の社会人として、波乱に富み、常に新たな挑戦を続ける軌跡と言えるでしょう。

記録

初出場: 2000年8月19日 対オリックス・ブルーウェーブ20回戦（グリーンスタジアム神戸） - 8回表、鷹野史寿選手の代走として出場

背番号

91 （1999年 - 2001年、大阪近鉄バファローズ）
60 （2002年、横浜ベイスターズ）

登録名

好太 （1999年 - 2001年、大阪近鉄バファローズ）
* 吉田 好太 （2002年、横浜ベイスターズ）

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