吉田治美

吉田治美の人生と活動

吉田治美（よしだ はるみ）は、1950年2月1日に山口県で生まれ、2003年11月1日に53歳で他界した日本のローカルタレントおよびフリーアナウンサーです。彼女は元朝日放送および山口放送のアナウンサーとして、またコミュニティ放送局での活動を通じて広く親しまれました。多くの人々に愛された愛称「治美姫」や「治美ちゃん」は、彼女の親しみやすさを象徴しています。

学生時代とアナウンサーの道

吉田は岩国市（当時の玖珂郡錦町）に生まれ、山口県立広瀬高等学校を卒業後、関西大学文学部国文科に進学しました。彼女は学生時代に演劇部に所属し、一時は女優を目指していたこともあり、声や表現力に自信を持っていました。1975年、朝日放送を経て山口放送に入社すると、その多彩な声と山口方言を使いこなし、マルチタレントとしての地位を確立。特に、彼女のアナウンサーとしての実力は高く評価され、1981年のNTV系アナウンス賞でグランプリを受賞しました。

フリーアナウンサーとしての活躍

1994年には独立し、下松市に「有限会社 吉田総合企画」を設立しました。これにより、フリーアナウンサーとして山口県内のテレビやラジオ局でさらに幅広く活動を展開しました。コミュニティ放送局「エフエム周南」の設立にも関与し、「吉田治美のちぐまや本舗」などの番組では司会者としてその才能を発揮しましたが、体調不良により活動休止を余儀なくされました。

乳がんとの闘い

2003年11月1日、彼女は徳山中央病院で乳がんのために逝去しました。享年53歳という若さでの死は、多くの人々に衝撃を与えました。彼女の遺した数々の作品や影響は、今もなお山口県の人々の心に残っています。

後継の経営とイベント活動

吉田の死後、彼女の夫でジャズピアニストの吉田卓以が事業を引き継ぎ、アナウンサーのマネージメントやイベント企画、さらには広告代理業を行うようになりました。また、卓以はジャズライブバー「piano forte」を運営し、親子でのジャズ関連イベントも活発に行っています。これにより、吉田治美の名前や彼女が築いた基盤は新しい形で引き継がれ、地元の文化に貢献する存在となっています。

ものまね技術と出演番組

吉田治美はその特異な声を活かして、黒柳徹子や美空ひばり、さらには田中真紀子といった有名人のものまねを得意としていました。彼女のユニークな才能は多くの番組でも活かされ、以下のようなテレビやラジオ番組に出演しています。

• - テレビ番組

「ふるさとCM大賞」や「吉田治美のちぐまや本舗」、「テレビ宣言」などでその存在感を示しました。

• - ラジオ番組

山口放送では「治美姫ぢゃ」、「治美のワッショイ!!にちようび」、「日曜治美ランド」など、多数の番組に携わっていました。

彼女はまた、CMにも出演し、丸久やクレサンベール山田、県民共済など、多くの広告に関与しました。吉田治美のキャリアは山口県での文化的な足跡となり、多くの人々に感動を与えるものでした。

もう一度検索