丸久

株式会社丸久について

株式会社丸久（まるきゅう）は、山口県防府市に本社を構えるスーパーマーケットチェーンであり、現在はリテールパートナーズの傘下にあります。1954年に9つの食品・雑貨問屋が合同し、創業以来地域密着型のビジネスを展開してきました。

企業の歴史

1954年3月12日、丸久の前身である「防府専門大店」が設立され、その後すぐに防府駅前に店舗を開設しました。この際、流行していた「丸」の付いた屋号を採用することになり、「九」を「久」と読むことで名付けられました。

1980年代には、広島や福岡への出店を進め、さらに家電販売や書籍販売など新業態にも挑戦しました。この成長期には、「丸久家電プラザ」や「BOOKS09」などのブランドを展開し、地域の生活インフラの一部としての地位を確立しました。しかし、1990年代初頭のバブル崩壊により経営が厳しくなり、多くの事業から撤退せざるを得ない状況に陥りました。

経営再建

経営悪化により、多くの店舗の閉鎖や売却が行われましたが、その後、食品スーパーとしての専門性を強化することで再建に成功しました。この過程で、丸久厚狭店の取得や、独自のプライベートブランドの開発にも取り組みました。

2005年にはイズミとの業務提携を通じて、資材や物流の共同化を進め、店舗の競争力を高める努力を続けました。また、近年は地方の郊外型大規模店舗「アルク」へのリニューアルを推進し、地域のニーズに応えています。

現在の展開

今日、丸久は、スーパーマーケットブランドの「マルキュウ」や「アルク」、小規模食品スーパーの「サンマート」などを展開し、山口県を中心に多店舗運営を行っています。さらに、近年の店舗数は「マルキュウ」名での店舗が減少傾向にあり、郊外型店舗へのシフトが見られます。

2021年には、ブランド名を「丸久田布施店」として改称し、ブランドの刷新を図るなど、顧客の期待に応える努力をしています。

コーポレートガバナンス

経営の健全性を保つため、株式会社丸久は取締役会のもとに様々な委員会を設置し、定期的な会合を通じて経営改革にも取り組んでいます。株主の信頼を得ることが、今後の成長の鍵となるでしょう。

おわりに

株式会社丸久は、その歴史の中で多くの変化を経験してきましたが、地域のニーズに寄り添い続ける姿勢が評価されています。今後も新規事業モデルの開発、店舗のリニューアルを通じて、さらなる成長を目指していくことでしょう。地域社会に密着したビジネスを展開する丸久の動向から目が離せません。

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