吉田玉助

吉田玉助（よしだ たますけ）は、人形浄瑠璃の人形遣いの名跡です。以下に各代について解説します。

初代 吉田玉助

（1853年 - 1886年7月3日）
本名: 吉倉玉助
初代吉田玉造の実子であり、異母兄は初代桐竹紋十郎です。
1864年から人形遣いとして活動しましたが、夭折しました。
実子に地唄箏曲家の富崎春昇がいます。
弟子には4代目吉田文五郎などがいます。

2代目 吉田玉助

後の2代目吉田玉造です。

3代目 吉田玉助

（1895年2月10日 - 1965年2月22日）
本名: 小西奈良吉
奈良県出身。
1906年に3代目吉田玉造に入門し、吉田玉小を名乗り堀江座に入座しました。
1916年に文楽座に転座。
1925年に初代吉田玉幸と改名。
1942年5月に「本朝廿四孝」の山本寛助、「平家女護島」の瀬尾太郎を遣い、3代目玉助を襲名しました。
立役に優れていました。
大正、昭和期に衰退していた文楽の復興に尽力しました。
養子に2代目吉田玉幸（2007年死去）、孫に5代目吉田玉助がいます。

4代目 吉田玉助

3代目の養子である2代目吉田玉幸が死後追贈されました。

5代目 吉田玉助

3代目の孫である吉田幸助が2018年4月に5代目吉田玉助として襲名しました。
夫人はイラストレーターの中西らつ子です。

各代の吉田玉助は、それぞれの時代において人形浄瑠璃、文楽の発展に大きく貢献しました。特に3代目は、戦後の文楽復興に尽力し、その功績は計り知れません。5代目の今後の活躍も期待されています。

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