吉野俊昭

吉野 俊昭

（よしの としあき）

吉野 俊昭（1950年10月10日 - 2018年7月31日）は、日本のビジネスリーダーとして知られ、特に製薬業界における重鎮、ロート製薬株式会社の経営トップを務めた人物です。

経歴

静岡県に生まれた吉野氏は、学業を修めた後、1974年に甲南大学法学部を卒業しました。同年、彼は現在のキャリアの舞台となるロート製薬株式会社に入社します。以来、一貫して同社に勤務し、組織内での様々な経験を積みました。

長年にわたる献身的な勤務と実績が認められ、吉野氏は2004年に同社の取締役に就任し、経営の中枢に加わりました。その後も順調に昇進を重ね、2008年には常務の要職に就任しました。そして、2009年6月には、ロート製薬の代表取締役社長という最高責任者の地位に就きました。

吉野氏の社長就任は、同社の歴史において非常に画期的な出来事でした。特筆すべき点として、彼はロート製薬が創業されて以来、初めて経営者一族以外の人物として社長に就任した人物であるということが挙げられます。これは、同社が伝統的な家族経営からより開かれた経営体制へと移行していく上での、重要な転換点を示すものでした。

社長としてリーダーシップを発揮し、経営を牽引していた吉野氏ですが、残念ながらその任期半ばであった2018年7月31日、急な病に倒れました。死因は急性心筋梗塞と報じられています。享年67歳でした。現職の社長という立場での突然の訃報は、社内外に少なからぬ衝撃を与えました。

吉野氏は、創業家以外の人物として初めてロート製薬の舵取りを任された経営者として、同社の歴史にその名を刻んでいます。

脚注

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