吉鷹弘

吉鷹弘（よしたか ひろむ）

吉鷹弘は、1968年1月9日生まれ、兵庫県出身の日本の男性格闘家です。元シュートボクシング日本スーパーミドル級王者であり、その卓越した格闘技術と情熱で多くのファンを魅了しました。神戸学院大学を卒業後、格闘技の世界へ足を踏み入れ、柔道四段の腕前を活かし、極真空手を習得。その後、シュートボクシングに転向し、プロファイターとして活躍しました。

シュートボクシングでの活躍

吉鷹は、北摂ジムに所属し、数々の激戦を繰り広げました。特に、欧州キック界の強豪、ラモン・デッカーや、ムエタイの戦士たちとの対戦は、当時の格闘技ファンを熱狂させました。特筆すべきは、黒人選手との対戦数の多さで、ロニー・ルイス、マンソン・ギブソン、スチュアート・バレンティーニなど、強豪を相手に数々の激闘を演じました。その中でも、ロニー・ルイスとの対戦は、反則攻撃も飛び出す壮絶な試合として、シュートボクシング史に残る名勝負として語り継がれています。

プロとしての歩み

1987年2月7日、北摂ジムに入門後、わずか2ヶ月でアマチュアシュートボクシング大会で優勝。同年プロデビューを果たし、連戦連勝を重ねました。1990年には、平直行との試合でSB日本スーパーミドル級王座を獲得。1995年には、S-cup 70kg級世界トーナメントで優勝を飾りました。1998年、ラモン・デッカーとの試合を最後に現役を引退。引退後も、格闘技・武道の技術追求を続け、後進の指導にも力を注いでいます。

戦績と獲得タイトル

戦績: 27勝（7KO）9敗2分
獲得タイトル:
第2代SB日本スーパーミドル級王座
第1回S-cup世界70kgトーナメント優勝 (1995年1月31日)

引退後の活動

引退後は、大阪にて「チーム吉鷹」を設立し、独自の理論に基づいた打撃技術指導を行っています。その指導は、キックボクシングだけでなく、総合格闘技にも役立つと評価されています。また、古武術の研究にも余念がなく、様々な古伝の師に指導を仰ぎ、格闘技に役立つ古伝の技術も指導しています。

対戦した主な選手

ロニー・ルイス（3戦）
マンソン・ギブソン
スチュアート・バレンティーニ
ラモン・デッカー
ライアン・シムソン（3戦）
イワン・ヒポリット
ボーウィー・チョーワイクン
センティアンノーイ・ソー・ルンロート
港太郎
大江慎
阿部健一
モハメド・オワリ
ジェラルド・ママディウス
レーンボー・ソーパランタレー

その他

吉鷹弘は、その卓越した技術と情熱で、日本の格闘技界に大きな影響を与えました。現在も、指導者として、また武道家として、その活動は続いています。

外部リンク

* チーム吉鷹

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