同居人はひざ、時々、頭のうえ。

同居人はひざ、時々、頭のうえ。

『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』は、みなつきによる原作と二ツ家あすの作画で展開される日本の漫画です。この作品は、2014年10月にフレックスコミックスのウェブコミックサイト『COMIC ポラリス』で初めて発表され、その後、連載が始まりました。2023年12月時点で、電子版を含む累計発行部数は195万部を超える大ヒット作となっています。

特に特徴的なのは、極度の人見知りであるミステリー作家の青年と、彼が拾った猫の日常を、それぞれの視点から描写するザッピング方式です。このユニークな構成によって、読者は両者の心の変化をより深く理解することができます。2017年には、『全国書店員が選んだおすすめコミック2017』で3位に選ばれたことからも、この作品の人気が伺えます。

あらすじ

物語の主人公は朏素晴（みかづき すばる）。彼は23歳の新進気鋭のミステリー作家で、ペンネームは『三日月』。物語は、彼が両親の墓参りをしていた際に出会った野良猫からインスピレーションを受け、新作の執筆を進める中で陽と名付けた猫を飼うところから始まります。素晴は、陽が取る行動の意味を理解しようと奮闘しつつも、共同生活によって次第に楽しさを見つけていきます。

一方、陽もまた、過酷な環境で生き延びてきた猫で、素晴の優しさに触れながら心を開いていきます。彼らの関係性の変化や、少しずつ近づく距離感が描かれていく中で、読者は温かい感情を抱くことでしょう。

登場人物

• - 朏素晴（みかづき すばる）: 主人公である23歳のミステリー作家。幼少期から人間との関わりを避けてきたが、陽との生活を通じて成長していく。
• - 陽（はる）: 素晴が拾った黒と白のはちわれ猫。世話焼きで、素晴との共同生活を通じて愛着を持つようになる。
• - 河瀬篤（かわせ あつし）: 素晴の担当編集者であり、猫好き。素晴とのやりとりはコミカルな要素を演出する。
• - 矢坂大翔（やさか ひろと）: 素晴の幼馴染で、彼を心配しつつも明るい性格。
• - 押守なな（おうかみ なな）: ペットショップの店員で、素晴に猫の飼い方を教える助っ人。

書誌情報

原作はみなつき、作画は二ツ家あすです。これまでに10巻が出版されており、最新巻は2023年12月に発売予定です。

テレビアニメ

2019年1月から3月にかけて、AT-Xなどで放送されたアニメ化もされた本作。ストーリーはAパートで人間側、Bパートで猫側の視点で描かれ、各話では視点を交えながら進行します。特に、エンドカードには猫の写真が使われ、視聴者とのつながりを感じさせています。

このように、『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』は、作家と猫の日常の温もりを描いた作品で、読者や視聴者に愛され続ける理由がたくさん詰まっています。

もう一度検索