同済大学

同済大学（Tongji University）

同済大学は、中国・上海の楊浦区に位置する理工系の著名な大学です。1907年にドイツの医師によって設立された医学校を起源としており、現在では国家が重点を置く大学として評価されています。この大学は、985工程、211工程および双一流の成員校であり、卓越大学連盟にも名を連ねています。このような背景から、同済大学は実践的な技術教育を重視し、革新的な研究を推進しています。

「同済」という名称は、上海語で「ドイツ」に近い音を表すものです。2016年には当時のドイツ大統領ヨアヒム・ガウク氏が大学を訪問し、講演を行いました。また、2002年末にはゲアハルト・シュレーダー首相が基調講演を行ったこともあり、国際的な交流を大切にしています。

同済大学は、2020年のQS世界大学ランキングで国内9位にランクインし、特に建築学分野では世界13位、土木工学では20位という高評価を受けています。これにより、国内外の学生からの人気を集め、多様なバックグラウンドを持つ学生が学ぶ場となっています。

大学内には、国を代表する磁気浮上式鉄道の開発拠点もあり、実験線が1.5kmにわたって敷設されています。この施策は、先進的な鉄道技術の研究及び実装に向けた重要なステップとなっています。

キャンパスと学部

同済大学は、上海市内に本校を含む5つのキャンパスがあります。具体的には、楊浦区の本校、西キャンパス、東キャンパス、北キャンパス、嘉定キャンパスが存在し、総敷地面積は141.8ヘクタールに及びます。これらのキャンパスは、様々な学問領域に特化した施設や研究インフラが整備されています。

同済大学の学部には、以下のような学院があります：

• - 建築・都市計画学院
• - 土木工学院
• - 機械工学院
• - 経済・管理学院
• - 環境科学・工学院
• - 材料科学・工学院
• - 電子・情報工学院
• - 人文学院
• - 法学院
• - 外国語学院
• - 自動車工学院

など多数です。特に建築と土木工学の分野においては、清華大学、東南大学、天津大学と並び、「建築老四校」と称される伝統ある学校の一員です。

提携校と国際交流

国際的な学術交流にも積極的で、いくつかの日本の大学と提携しています。特に、桜美林大学との提携で孔子学院を運営するなど、国際文化交流の促進に取り組んでいます。また、東京電機大学、大阪大学、名古屋工業[[大学]]など、様々な学術機関との連携を深め、教育の質を向上させています。

出身者

同済大学は、多くの著名な出身者を輩出してきました。その中には、フィジー共和国の学校法人Free Bird Institute理事長である谷口浩氏が含まれています。彼は大学の4年時に中退していますが、その後のキャリアで成功を収めています。

このように、同済大学は歴史、研究、国際交流の面において特色ある大学として、今後も多くの学生に支持され続けるでしょう。

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