名古屋インターチェンジ

名古屋インターチェンジの詳細解説

名古屋インターチェンジは、愛知県名古屋市名東区に位置する、東名高速道路と名古屋第二環状自動車道（名二環）支線が接続するインターチェンジです。地理的には名古屋市の東端にあたり、長久手市に隣接しています。名古屋市中心部からは離れており、名二環を経由して名古屋高速[[道路]]、または愛知県道60号名古屋長久手線（東山通～広小路通）を利用してアクセスします。

複雑なインターチェンジ構造

このインターチェンジは、東名高速道路の出入口であると同時に、東名高速と名二環支線を接続するジャンクション機能も併せ持っています。これは非常に珍しい道路構造です。名二環の名古屋インターチェンジは乗継専用で、一般[[道路]]とは接続していません。一般[[道路]]と名二環を接続するには、本郷IC、上社IC、上社南ICのいずれかを利用する必要があります。また、名二環に入ると、引山IC、植田ICを経由しても、名古屋高速春岡出口には出ることができません。

東名高速と名二環では料金システムが異なります（東名：対距離制・入口発券方式、名二環：区間料金制・単純支払方式）。そのため、インターチェンジ間を乗り継ぐ場合でも、料金所を通過する必要があります。東名から名二環への乗り継ぎでは、名古屋ICまでの料金と名二環の料金を合わせた料金を支払い、名二環から東名への乗り継ぎでは通行券を受け取ります。

インターチェンジの構造は、東名高速標準のトランペット型ですが、交通量の多さを考慮してダブルトランペット型を採用しています。ダブルトランペット型は立体交差による接続を特徴としていますが、名古屋インターチェンジでは名古屋市内方面への接続交通量が多いため、名古屋市内方面のみ立体交差を採用し、長久手、瀬戸方面は1車線のループ構造となっています。この変則的な構造は、設計当時の土地区画整理事業の状況も考慮された結果です。

歴史と変遷

名古屋インターチェンジの計画位置は当初2案ありました。いずれも名古屋市中心部から離れた位置でしたが、瀬戸市を通過する案は名古屋市から遠すぎるという理由で現在の位置に決定されました。供用開始当初は、名古屋市内方面からの流入路は一般[[道路]]の上を橋梁で跨ぐ二層構造でしたが、名二環との接続に合わせて四層構造に改築されました。この改築で、一般[[道路]]直下に地下ボックスを設置し、アンダーパスする構造に変更され、旧橋梁は撤去されました。

改築に伴い料金所も増設されました。当初は東名高速専用だった料金所に、1993年の名二環延伸開業に合わせて、東名高速料金所の後方に名二環専用のトールバリアと7ゲートが設置されました。現在のゲート数は、東名入路6ゲート、名二環入路7ゲート、東名出路10ゲートとなっています。

年表

1968年4月25日：東名高速道路岡崎IC～小牧IC間開通に伴い供用開始
1993年12月3日：東名阪自動車道（現・名古屋第二環状自動車道）名古屋IC～勝川IC間開通に伴い、東名高速道路と接続
2011年3月20日：東名阪自動車道の路線名称を名古屋第二環状自動車道に変更

周辺環境

インターチェンジ周辺は住宅街となっており、長久手市、日進市、尾張旭市に近接しています。周辺には、愛知県警察高速道路交通警察隊、バス停、地下鉄駅、物流拠点、学校、官公庁施設、公園などがあります。

接続道路

直接接続: 東山通（愛知県道60号名古屋長久手線）
* 間接接続: 愛知県道59号名古屋中環状線、愛知県道219号浅田名古屋線、愛知県道6号力石名古屋線（グリーンロード）、国道302号（名古屋環状2号線）

料金所

料金所のゲート数は合計23ゲートで、東名料金所（16ゲート）、名二環名古屋料金所（7ゲート）があります。各ゲートのETC専用、一般レーン数は運用状況によって変更される場合があります。名二環入口料金所内にはトイレも設置されています。

特記事項

名二環入口料金所内のトイレは、1993年当時の事情を反映したものです。当時、伊勢湾岸自動車道は東名高速と接続しておらず、東名高速から三重・大阪方面への連絡経路として名二環が重要な役割を担っていたため、休憩施設が設置されました。

その他

名古屋市名東区のシンボルマークは、平仮名の「め」と高速道路のICをかたどったデザインとなっています。

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